約 1,837,678 件
https://w.atwiki.jp/himaitame/pages/1598.html
暇だから女友達にイタメール その1098 113 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 00 29 30.19 ID p0E1KfOR0 ノシ 115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 00 30 34.42 ID D7rAOLDM0 113 待ってた 120 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 00 32 31.46 ID p0E1KfOR0 今会社のPCからなんだが、どうにも使い勝手が悪くてさwwww 128 :実況用安価↓ :2006/03/05(日) 00 33 58.04 ID 5QibJRFx0 929 :スパロー:2006/03/02(木) 12 14 50.54 ID Y6YxLK6wO [自分] 性別 ♂ 年齢 23 顔 普通だとオモ その他 サービス業で今日休み 暇すぎるからやってみる [タゲ] あだな もぐら 性別 ♀ 年齢 23 顔 中の上 2人の関係 高校時代2年半付き合った 方向性 ハイクォリティーキボン 163 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 00 45 04.62 ID W7zaVWVgO すまん。使い慣れてる携帯から送る。 とりあえず昨日の報告な。 まんまんにうまい棒突っ込もうとして側頭部蹴られたのと、トライアゲインして腕ひしぎ決められて脱臼したっぽいトコまで報告したよな? んで、やりかえしたんですよ。腕ひしぎ。 漏れ23年間生きてておにゃのこにプロレス技掛けたの初めてだったんだけどさ! すんげー気持ちいいのなwwwwww んでさ、腕ひしぎってアレだろ? こう相手の腕が股間にぐりぐりって… それがまた気持ちよくてさ、止まらないワケですよwwwwww しまいにゃなんか勃起しちゃってねwww んで、ふっともぐらの方見たら、泣いてるんですよ。 今までのと違って痛くて泣いてるからもんのスゲ顔して泣いてるんですwww 思わずセクロスですよ×2wwwwww まぁそのまま寝ちゃって会社は遅刻したワケだがwwwwwwwww 会社での報告もする? 164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 00 46 57.68 ID +Xz68heb0 163 おまwwwwwwww結構鬼畜だなwwwwwwwwwwwww 会社での報告kwsk 218 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 01 06 27.28 ID W7zaVWVgO 朝会社に着くわけですよ。 一応みんなに遅刻してごめんなさいって言って回ってwww そしたら意外とみんな優しくてさ! あ、なーんだ!ちろ(先輩)もあんな事言ってしてなかったんだあ! なんつって1人でホクホクしちゃってさwww んで、景気良くロッカーをバーンと開けたら勤務表が貼ってあってさwww それ見たら漏れ今月休みねーのwwwwww 休みだったトコが全部出勤になっててねwww んで、同じ部署の人のトコに日替わりで○がついてんのね、全員www これなんですか?ってちろに聞いたら「あんたがランチ奢る人だお(^ω^)」ってwwwwwwっうぇwwwっうぇwww 明日から10日間毎日順番にランチ奢りますwww しかも仕事終わってから課長に呼び出されてさ! 始末書かけってwww 内容は不当な理由で職務からなんとかかんとかwww 漏れこの会社入ってまだ丸一年たってないのに始末書3枚目だお(^ω^) 提出し終わって携帯みたらもぐらから「今日はスパローの大好きなハンバーグだよ(はぁと」ってメール来てるしwwwwww 「おまいまだ家にいんのかよ!?」ってメールしたら「昼間のうちに荷物取ってきたからだいじょぶだよ(はぁと」ってwwwwww おまい良くても漏れ(・A・)イクナイ! まぁなんだかんだでまだ会社に残ってるワケだがwwwwwwwww 301 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 01 41 10.35 ID p0E1KfOR0 そろそろもぐらも寝たと思うから買えるね~ ちなみに暫くは冒険できない悪寒がするけど、絶対またするとオモwwwノシ 303 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 01 41 48.91 ID jNDLNZfZ0 301 乙 306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 01 42 37.78 ID D4mYqemc0 301 ゐ㌔ 313 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 01 45 10.93 ID p0E1KfOR0 やっぱり帰ってからの行動安価しよっかなwwwwwww 317 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 01 46 40.56 ID D7rAOLDM0 313 中毒wwwwwwww 325 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 01 50 19.07 ID p0E1KfOR0 335頼む 317自分で自分が制御できないwwwwww 335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 01 52 22.73 ID D4mYqemc0 帰ってアナルdeオナヌー 339 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/05(日) 01 53 29.42 ID p0E1KfOR0 335詳細kwsk!!!! 340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/05(日) 01 54 00.04 ID Uv3wa0zK0 339 一人寂しく 暇だから女友達にイタメール その1099 498 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 21 50 19.95 ID W7zaVWVgO 会社オワタお\(^ω^)/ 499 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 21 51 08.38 ID D7rAOLDM0 498 待ってた 504 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 21 56 47.24 ID W7zaVWVgO 昨日の行動安価 帰ってアナルdeオナヌー えぇ実行しましたともwwwwww 530 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 22 11 16.15 ID W7zaVWVgO 以下昨夜 もう暫くは冒険やめとくってパピコした10分後には行動安価もらって、なぜかウキウキしてた漏れ。 そりゃ中毒と言われても仕方ナスwww 漏れ「ただいま~。もぐら寝てるー?」 当然もぐらは寝てますた。 とりあえずビールを2本ほど飲み、エロ本片手に布団へ。 つーかせめぇwwwwww なんでこいつこんなに真ん中で寝てんだwwwwww もぐらに背を向ける格好でエロ本を見ながら(以下略 そろそろかな?と思い、アナルに指を。 ってか漏れアナル経験ねぇしwww まぁそれでも触ったりするとくすぐったいような変な感じがするしwwwwww そこで思いきって入れてみたわけですよ!小指をwww その刹那「いいいっっっっっ!!!!てぇjwmdj.pm.ふじこ!」 絶叫wwwwwwwww はたからみたら基地外にしか見えんwww そしたらその声でもぐらが起きちゃって… もぐら「な、何してんの!?」 漏れ「オ、オナニー(照れ」 もぐら「いつもそんな格好でするの!?」 ちなみにそん時の漏れは正常位でセクロス中のおにゃのこみたいな格好でwwwwww 555 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 22 18 32.95 ID W7zaVWVgO 以下昨夜 漏れ「まぁ、なんだ。ケースバイケースだな」 なんか余裕ぶりますたwww もぐら「そーなんだ!あたし男の人のそういの見た事なかったからびっくりしたよ(笑」 ケースバイケースでも少数派だとオモタwww その後ハンバーグあっためなおしてくれたの食べて、布団に入って報告しようとしながら寝た。 行動安価の感想 小指が臭い。一晩たった今でもwwwwww 556 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 22 19 16.37 ID D7rAOLDM0 555 テラバカスーーーーーwwwwwwwwww 558 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 22 19 44.41 ID HaOe30my0 そういや、同居はもう確実なの? 569 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 22 23 57.25 ID W7zaVWVgO 558いや、ほら、前の電話安価で「来たら2度と帰さない」みたいな事言ってるしねwww まだ相手学生だから親の問題もあるしねwww 723 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 01 32.97 ID W7zaVWVgO 勇者していい? 728 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 23 03 05.78 ID 3spKQrn8O スパローさっきも来て消えちゃったから焦ったwwwww 732 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 05 27.52 ID W7zaVWVgO 728今日中の仕事片付けてたんだお(^ω^) さて、問題のタゲなんだがwww 791 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 19 30.05 ID W7zaVWVgO 『スパロー』 ・性別 [♂] ・年齢 [23] ・特徴 [178cm62kg] ・性交渉経験 [それなりにある] ・相手との関係 [昔のバイトの同僚] ・相手に送るメールの方向性 [いつも通りハイクオリティーでなw] 『とよ』 ・性別 [♀] ・年齢 [21] ・特徴 [ちびっこ、顔は今イチ、酔うとテラエロス] ・性交渉経験 [かなり多いらしい。漏れも昔何回か…www] 『その他』 ・タゲに対する自分の思い [ホントどうでもいい] ・勇者との仲の良さ [バイト時代は何回か告られたが付き合わず、何回か突き合ったwww] ・タゲの詳細 [なんかDQN男に騙されてるらしい。本人には自覚なし。周りの友人も呆れて放置] 『NGライン』 ・ 特にはないけど漏れの生命に関わる様なのはやめてくれお(^ω^) 事前メール 漏れ「久しぶりじゃん!元気してるっ!?」 とよ「スパローさんお久しぶりですっ!うちはバリバリ元気ですよ~♪」 800 800 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 23 21 45.72 ID jBFPUdqd0 お前が好きだから付き合え。 お前に拒否権は無い。 805 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 23 22.31 ID W7zaVWVgO 800送信 828 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 28 32.65 ID W7zaVWVgO 800返信 「スパローさんどうしましたかっ!?(笑 あたしにはダァがいますからっ♪」 ダァって何だ? 猪木の事か? 840 840 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 23 31 12.66 ID 3spKQrn8O だぁちょう? 870 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 39 34.22 ID W7zaVWVgO 840返信 「何言ってるんですかぁ!?(笑 ダァリンの事ですよっ♪あ、スパローさんは最近どうなんですか? 相変わらず遊んでるんですかね!?(笑」 なんかこいつむかつくなwww 870 875 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 42 28.63 ID W7zaVWVgO ( ゚д゚)ポカーン 885 885 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 23 44 26.46 ID qsKu2RjU0 ひどい言い様だな。まあほどほどに遊んでるよ。 最近はゴム飛びと缶蹴りかな。カゴメカゴメは人間不信になるから卒業したよ。 タゲはもう遊ばないの? 894 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 50 57.51 ID W7zaVWVgO 885返信 「合コンとナンパはするけど出会い系は人間不信になるからしないって事ですか!?(爆笑」 どっかから漏れの個人情報がwwwwww 900 900 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 23 53 11.72 ID S600Ie180 はぁ?男なら出会い系だろ! お前なめてるだろ?出会い系を! なめるのはチンコだけにしとけよ? 901 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/05(日) 23 53 12.02 ID HaOe30my0 そんなことよりおまえはどうなんだ? 噂DQNの馬鹿な奴に弄ばれ続けていいのか?? そんなあほに遊ばれてないで俺の所に来いよ。 絶対幸せにしてやるぞ。俺最近ずっとおまえのこと考えて、、、 だから、ひどい噂を聞くと尚更せつないよ。なあそんな奴と別れて俺と付き合わない? なんなら一緒に暮らして俺がお前を守ってやろうか? 912 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/05(日) 23 59 51.82 ID W7zaVWVgO 900返信 「ひょっとしてスパローさん酔ってますー??」 901ヒント もぐら 915 915 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/06(月) 00 00 40.12 ID rzOYJpjR0 きみというワインにならよっている 926 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/06(月) 00 05 46.15 ID RxzSlseWO 915返信 「やっぱり酔ってるんですね(笑 仕事終わりの晩酌中ですかぁ?(笑」 935 935 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/06(月) 00 09 07.67 ID FhJv2MLE0 もう仕事辞めようと思って自棄酒 慰めてくれる? 肉体で 940 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/06(月) 00 15 43.67 ID RxzSlseWO 935スパローさん飲み過ぎですよっ! ダァに怒られちゃいますからっ(笑」 950 950 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/06(月) 00 17 16.79 ID DxSqXKY70 ダァに起こられたって良い 俺には今タゲが必要なんだ 頼む、分ってくれ・・・ 958 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/06(月) 00 23 17.03 ID RxzSlseWO 950返信 「いくら飲み過ぎててもそういう冗談はよくないと思いますよっ! 明日も仕事じゃないんですか??」 えぇ仕事ですとも。 今月一杯休み無しなんでなwwwwwwwww 965 965 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/06(月) 00 28 13.72 ID FhJv2MLE0 そう!明日も仕事なんだ!だが困ったことになってる。タゲの力が必要だ。 俺のケツから抜けなくなったニンジンを抜いてほしい・・・・ こんなことを頼めるのはタゲだけだからさ このままでは イ ッ テ シ マ ウ 968 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/06(月) 00 30 49.00 ID RxzSlseWO 965送信 978 名前: スパロー ◆qQyOPA3D16 2006/03/06(月) 00 37 10.22 ID RxzSlseWO 965返信 「もう寝ますよ?(笑」 985 985 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/03/06(月) 00 38 52.98 ID MOEbvQEm0 好きと言うことは理論や理屈じゃないよね 素直に誓うこころ 愛と呼ぶのさ そう。天使の羽は君の背中にもある 暇だから女友達にイタメール その1100 15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/06(月) 00 36 32.77 ID kx1po17k0 名前:スパロー ◆qQyOPA3D16 [sage] 投稿日:2006/03/05(日) 23 19 30.05 ID W7zaVWVgO 『スパロー』 ・性別 [♂] ・年齢 [23] ・特徴 [178cm62kg] ・性交渉経験 [それなりにある] ・相手との関係 [昔のバイトの同僚] ・相手に送るメールの方向性 [いつも通りハイクオリティーでなw] 『とよ』 ・性別 [♀] ・年齢 [21] ・特徴 [ちびっこ、顔は今イチ、酔うとテラエロス] ・性交渉経験 [かなり多いらしい。漏れも昔何回か…www] 『その他』 ・タゲに対する自分の思い [ホントどうでもいい] ・勇者との仲の良さ [バイト時代は何回か告られたが付き合わず、何回か突き合ったwww] ・タゲの詳細 [なんかDQN男に騙されてるらしい。本人には自覚なし。周りの友人も呆れて放置] 『NGライン』 ・ 特にはないけど漏れの生命に関わる様なのはやめてくれお(^ω^) 17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/06(月) 00 46 08.47 ID kx1po17k0 スパロー ◆qQyOPA3D16 前スレ最終送信 好きと言うことは理論や理屈じゃないよね 素直に誓うこころ 愛と呼ぶのさ そう。天使の羽は君の背中にもある 18 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/06(月) 00 46 18.54 ID RxzSlseWO 985返信 「また酔ってない時にメール下さいねっ(はぁと」 10くらいでいいのかな? 19 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/06(月) 00 48 56.99 ID RxzSlseWO またやっちまったようだよ…_| ̄|〇 24 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/06(月) 00 51 20.23 ID RxzSlseWO いや、ホント迷惑かけます…_| ̄|〇 35 すいませんでした('A`) 35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/06(月) 00 53 55.50 ID FhJv2MLE0 ちょっとまて。 このまま放置されたら明日は悲しいニュースを聞くことになるぞ? ・・・・動物園の象を毒殺しなければならなくなったが象は毒入りのエサを食べず・・・これ以上は書けん!! 45 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/06(月) 01 01 52.05 ID RxzSlseWO 35返信 「何か悩みでもあるんですか??(泣き顔絵文字」 55 55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/06(月) 01 06 16.01 ID kk0EiaIz0 折り入って頼みがあるんだが。 アナリスクって知ってるか? 60 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/06(月) 01 08 38.17 ID RxzSlseWO 55送信 なんか過疎ってるしそろそろ帰って寝ようかな… 62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/06(月) 01 09 51.85 ID FhJv2MLE0 60 まだ会社かよw 返信晒してね 暇だから女友達にイタメール その1103 779 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/07(火) 23 30 43.45 ID OQUrlflmO 777だったら勇者やる 782 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/07(火) 23 31 36.10 ID keO1k3f60 779 さぁ!!勇者様 コテスペトリサゲアンカの 準備ですよ!! 788 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/07(火) 23 36 18.78 ID OQUrlflmO ノシ 816 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/07(火) 23 41 47.93 ID OQUrlflmO 今仕事終わった。 まだ会社にいる。 最近忙しい。 でも勇者するwwwwww スパロー5
https://w.atwiki.jp/mousouvs/pages/876.html
ヴァイサーガ(スパロボA) コスト:560 耐久力:650 盾:有 変形:無 抜刀:無 機動性が高く、一撃離脱を得意とする機体 与ダウン性能が高く、BD性能も良いので相手にとってかなり嫌な機体といえる メイン:烈火刃(単発):弾数6 リロード5秒/全弾 クナイを相手目掛けて投げる。当たれば時間差で爆発し、相手をダウンさせる 射程は短いがBD性能の高さで補うことができ、片追い対策としてかなりの効果を発揮する 勿論こちらが片追いするときも有効である 威力10+40 チャージ:地斬疾空刀 チャージ2.2秒 居合い抜きでダウン属性のある衝撃波を発生させる 衝撃波はビーム同様実弾と敵機を貫通するため、かなりのダウン性能を持つ 一応居合い抜きの刃にも当たり判定がある 威力100(刃140) サブ:烈火刃(3WAY) メインと共有 クナイを横3方向に投げる。近距離での回避は困難 かなり使えるが、弾切れしやすいのが難点 威力(10+40)×3 N格闘:水流爪牙 爪による三段技。モーションが早くカットされにくい 威力60・60・90 前格闘:風刃閃 一気に相手に近づいて居合い斬り 見てからの回避は困難だが居合いのモーションでバレやすい。闇討ち推奨 威力160 横格闘:水流爪牙 薙ぎ払い→突き上げの二段。発生が早い 威力65・90 BD格闘:風刃閃 前格と同じ技だがBDしながら構えるため発生が早い その代わり威力は前格より低くなっている 威力140 特殊格闘:奥技・光刃閃 居合いの構えで静止し、次の瞬間一気に近づいて斬り抜ける モーションでバレバレ、斬った後剣を鞘に戻すため隙だらけとネタ色の強い技だが威力は非常に高い 見てからの回避は不可能なので前格同様闇討ちで決めよう 威力240
https://w.atwiki.jp/himaitame/pages/1650.html
暇だから女友達にイタメール その1114 470 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 22 32 48.33 ID Vc1UeOJ5O ただいま~ノシ 527 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 22 44 53.76 ID Vc1UeOJ5O なんか勇者乱立で群雄割拠だなwwwwww 人の安価踏んでたたかれるのもイヤだし、報告はまた後ほどにするかい? 576 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 23 02 02.42 ID Vc1UeOJ5O 1700に○○で待ち合わせって話だったけど、 先について待ってたら「ちょこっと遅れそうだから先に店に入ってて」って もぐらからメールきてね。 待ち合わせ場所から歩いて5分くらいの所にある店で 入り口で「予約してあるもぐらですけど」つってね。 なんか奥の個室みたいな部屋に通されたわけですよ。 お店はスパニッシュレストランみたいな感じでさ。 ウェイトレスさんに「お飲み物は?」とか聞かれたけど、 「いや、みんな揃ってからで」つってね。 そりゃそーだ。もぐらファミリーが来た時に 漏れ先にビール飲んでるとかありえねーしwwwwww 10分くらい待ってたらきたよwww 親子3人www 漏れ慌てて立ち上がってさ、 「は、はじめまして!スパr(gMug.amwg. 噛んだ!思いっきし! しかも大声でwwwwww もぐらが「こちらがスパローくん」ってな感じで 紹介してくれたから良かったものの、早くも脇の下に変な汗がwwwwww 582 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/12(日) 23 04 18.43 ID dC2k5wEZO 576 スパローなかなかウブだなw 622 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 23 14 25.95 ID Vc1UeOJ5O ウェイトレス「お飲みm(ry 父「スパローくん、お酒は飲めるの?」 漏れ「はい!専らビールばっかりですけど」 もぐら「ホントにスパローはビールばっかだよね(はぁと」 漏れ(やめろ!父上の前でつっつくなって!) 父「じゃあ生中2つと…」 母「今日はあたしも飲んじゃおっかな♪」 父「じゃあ3つ…」 もぐら「あたしもっ」 ウェイトレス「生を4つで宜しいでしょうか(#^ω^)?」 ちょっと怖かったお(;^ω^) すぐにビールきた。 父「じゃあ… もぐら「何に乾杯するの!?」 母「たまには気のきいた事言って下さいね(笑」 父「じゃあ… 記念すべき夜に。乾杯!」 ちょwwwwww何を記念するんでしょうかwwwwww 653 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 23 25 38.26 ID Vc1UeOJ5O 母「スパローくん久しぶりに会ったらすっかり男らしくなっ 父「久しぶり!?どういう事だ!?」 えぇ、そうです。高校の頃は父上には内緒でお付き合いさせてもらいますた… 母事情を説明&もぐら清い交際を主張&漏れ平謝りwwwwww 父「そうだったのか!そして5年後に奇跡の再開… と!」 漏れ「はい。まぁ…(今イタメって言ったら殺されかねないな…) もぐら「スパローはね、高校時代ラグビーやってたんだよっ!」 父「私も高校自分はバリバリのラガーマンだったんだよ(笑」 しばしラグビー話に花が咲く ラグビー話から漏れ達の高校生活の話へ 659 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/12(日) 23 28 37.29 ID vyMed2pZ0 スパロー、レヴェル高っ!!wwwwwww 674 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 23 38 38.87 ID Vc1UeOJ5O しばし談笑が続き会食開始からやく3時間後、事件は起こったwww この時点で父5杯母2杯もぐら3杯漏れ5杯… 父「まぁ、こんな話するのもアレなんだが、最近もぐらがお世話になってるみたいだな」 キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!! 漏れ「いえ、お世話になってるのはこっちの方で…」 父「まぁスパローくんも知っての通り、もぐらは院生とはいえ、まだ学生だ」 漏れ「はい。その事は重々承知しています」 父「まさかこのまま、なんだ、その、け、結婚とか もぐら「お父さん!飲み過ぎだよ!今日はそういう話しないって約束でしょ!?」 母「スパローくんごめんなさいね(笑 この人ホントは嬉しいのよ。 うちはホラもぐらが1人娘だから 。今日の事だって昨日の夜から 「いやぁ、スパローくんはお酒いけるのかなぁ」なんてすごい楽しみにしてたから」 漏れ「いや、こっちこそこんなによくしていただいて…」 危うく泣くところだったwwwwww 725 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/12(日) 23 52 23.04 ID Vc1UeOJ5O 父「スパローくん、私は家庭の事情で公立の高校までしか進学できなかった。 だからもぐらには十分な学習環境を整えてやりたいんだ。 幸いこの子は親に似ず出来がいいからこうして大学院ま もぐら「わかったから!ちゃんと卒業します!後1年頑張って博士資格とるから」 父「絶対だぞ?約束だぞ?」 母「最近は夕方学校終わって帰ってきて、8時くらいまではいるんだけど、 9時くらいにはもうスパローくんの部屋に行っちゃうもんね」 漏れ「本当にすいませんでしたっ!!」 もぐら「なんでスパローが謝るの??」 漏れ「学校の件に関しては必ず卒業までお約束します。 学費を負担していただいてる以上、 ご両親にはご迷惑はおかけしないつもりですっ! だろ?もぐら」 もぐら「はい。必ず卒業します。家にもちゃんと帰ります。 だからスパローと一緒にいてもいいよね?(笑」 731 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/12(日) 23 55 26.82 ID dC2k5wEZO 725 スパロー…涙で文字がゆがんで見えるぜ…。今嫁さんが心配そうに俺をみてたよ。 768 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 09 25.51 ID newKAIr9O 父「自分の子供くらいの青年にそこまで言われて頭まで下げられたら 私だって認めないとは言えないな(笑」 母「あら、そう言えばスパローくんはどこの大学だったっけ?」 もぐら「スパローは○○大学の○学部だよ」 父「いやいや、これはまいった。ちなみに仕事はサービス業とは聞いてるが もぐら「○○○(会社名)だよ」 父「その業界も今は大変だろう?」 しばし経済界の話題で盛り上がる 母「学生時代はなにかサークル活動とかは?」 漏れ「サークルはやってなかったです」 母「あら、じゃあ勉強漬け?」 漏れ「いや、海外旅行が趣味で…」 父「なに!?スパローくんも海外旅行が趣味!? 聞くと父上は沢木耕太郎の深夜特急が愛読者らしく、 漏れも大学時代に深夜特急の真似事をしていて、その話で大いに盛り上がる 770 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 11 43.17 ID zWrk8KgLO 768 スパローもう結婚するしかないなw親父さんの器デカス 773 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 12 35.30 ID bGrgoYxd0 768 娘が認めた男として見られてるね。 続きを頼む! 803 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 27 49.26 ID newKAIr9O 宴も終盤 父「なんだ、もうこんな時間か…」 母「スパローくん明日も仕事?」 漏れ「はい。残念ですが…」 父「何が残念なもんか!これから家にきなさい。 スパローくんとは一晩語り明かしてもまだまだ余りあるくらい話があるもんなっ!?」 漏れ「明日仕事さえなければいろいろとご教授願いたいところですが…」 母「あなたも明日は仕事でしょっ!」 もぐら「スパロー!今日飲み過ぎっ!」 女は強いお(^ω^) 父「じゃあ帰るか。その前に男同士の話がある。母さんともぐらはエントランスで待っていなさい」 この時の父さんは絶対酔ってなかったwww 父「スパローくん。私は23年前にあの子が生まれた日から覚悟はしていた。 所詮女の子はいつか自分の名字を捨てて他人の姓を名乗る。それが道理だ。 嫌がっても避けられない事はわかっていた。でもきみになら言える。 もぐらをよろしく頼む。親がこんなだから決してしっかりしてるとは言えない。 でも!私たち夫婦にとってはかけがえのない1人娘なんだ。 それを託そうと思った今の私の気持ち、スパローくんには汲んで欲しい…」 はい。漏れ泣きますた… 久しぶりにわんわん泣きますた… 807 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 29 28.67 ID 0mxlMwZ80 803 おまいもう託されてんじゃんwwww もう逃げられないなwww 832 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 37 25.91 ID newKAIr9O 大の大人2人が目を真っ赤にさせて出てきた事に女子2人大爆笑wwwwww 話し合いの結果のガイドライン ・もぐらは後1年頑張って卒業する ・完全同棲はNG ・今みたいな半同棲は親公認 ・今月中に漏れの親に2人で挨拶に行く ・妊娠だけは絶対にダメ ・月に1回はもぐら宅で晩餐会を催す こんな感じwwwwww 835 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 38 45.63 ID fitjtRLB0 832 もぐら一家は歓迎ムードじゃないか。 よかったな^^ 836 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 38 53.59 ID 0mxlMwZ80 832 結婚フラグ確定おめ! 837 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 38 55.44 ID zWrk8KgLO 832 結婚フラグ完璧立ったwところで、スパローは今一人かい? 844 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 41 59.73 ID newKAIr9O 837 1人だお(^ω^) さすがにあの会食の後じゃ…ね…… 848 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 43 56.07 ID newKAIr9O ちょwwwwwwwwwwww おまいらwwwwww 二言めには安価安価てwwwwwwwww ハライタスwwwwwwwwwwww 851 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 44 15.19 ID zWrk8KgLO 844 結婚を決めたなら、SP苺砲あるけど、使うか? 853 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 46 56.21 ID newKAIr9O 851 今から生存確認メール送る もしまだ起きてたらその威力試して見ようジャマイカwwwwww 863 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 00 57 22.75 ID newKAIr9O キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!! 生存確認メール「今日は本当に楽しかったよ。」 返信「なんかいろいろごめんねぇ。でも今日でスパローの事が一段と好きになったよ(はぁと」 IDzWrk8KgL0 頼むwwwwwwwww 870 870 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 00 58 31.53 ID bGrgoYxd0 今日の俺はどうだった?変なこと言ってなかった? 緊張してかっこ悪いとこ見せたかと思うと少し凹むよ。 結婚って互いの家のことでもあるけど俺たちの気持ちが一番だからさ。 こんな小物でごめんな。でも、できる範囲で精一杯がんばるから。 変な意味じゃなくて、念のために確認しておきたいんだけど、 お父さんは浮気は男の甲斐性って思うタイプ? 871 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 00 18.45 ID zWrk8KgLO まず①↓ ちょっと長いけど聞いてくれよ。 何となくひとりになったときにさ…ふと思ったんだ。 あの頃、俺は早足で歩いていたのかもしれない。 もぐらのちょうどいいペースにあわせずに。 だから俺たちにすれ違いが起きたのかな…って。 女遊びばっかりしてたけど、もぐらと一緒にいれなくなって、 それも「間違っていた」って気付いた。 もぐらをすぐに忘れたかったけど、やっぱり忘れられなかった。 ひとりでも大丈夫って思ってたけど、正直とても寂しかった。 ホントのこと言えば、自分に自信がなかったのかもしれない。 いつも強がって笑ってたり…。 仕事の帰り道とかにため息ばっか出ちゃったりしてさ。 872 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 01 22.14 ID zWrk8KgLO そして②↓ やっぱり誰だってひとりじゃ生きていけないんだよな…。 もぐら以外の女と付き合ったりもしたけど、ただ切ないだけだったよ。 やっぱりもぐらがいてくれないと…だんだん臆病になっていってさ。 だからあの時…そう、もぐらがサイゼリヤに俺を呼び出した日。 ひっぱたかれるくらいのことはだいたい想像してたよ。 もぐらもホントはあの場所から逃げ出したいくらいの気持ちがあったかもしれないしな。 ただ、あれでわかった。やっぱり、もぐらも寂しさとずっとたたかってたんだな…って。 俺はもぐらと出会えたことが、とても大切なことの一つだと思ってるよ。 もぐらと逢えたときに、俺の人生が始まっていったようなものだから…。 もぐら…俺はお前が大好きだよ。もっともぐらに信頼される男になって、俺がもぐらを幸せにしてみせるから。これからもずっと一緒にいような。 …ってか何か今日の俺変だな。ちょっと長くて一方的になっちゃったけど…俺の気持ち、わかってくれた? 890 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 01 11 55.34 ID newKAIr9O 870返信 「むしろうまくいったと思うよ♪なんか最後には泣いちゃった人もいるし(笑 浮気とかはお父さんは絶対しないと思うけど… まさかスパロー!! 871 872 普通に泣いた。 ルール違反承知で送りたい・゚・(ノД`)・゚・。 913 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 17 56.18 ID bGrgoYxd0 890 とりあえずスパローは 871 872 を送ってもいいんじゃない? ある意味終了なわけだし。 返信晒すのは忘れずに。 どうかな? 919 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 19 15.68 ID cTjVvOCW0 今北 スパロー 分かってると思うがここはイタメスレで俺たちはVIPEER だけど、NGは守る。おまいは今後どうしたいんだ? 今現在のNGも教えてくれ 921 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 19 28.09 ID RK96Tmu30 913 俺は賛同するぜ 922 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 20 15.21 ID iWl1VVyf0 913 掟破りもVIPクヲリティさ! 929 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 01 26 27.31 ID newKAIr9O 919 おまいが漏れの目を覚ましてくれたwww ここはイタメスレそしておまいらはVIPPER!!!! 次メール安価 940 940 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 29 14.44 ID Qf7L4jop0 万が一毛じらみでも嫌いにならないで欲しい。 946 :スパロー ◆qQyOPA3D16 :2006/03/13(月) 01 33 50.85 ID newKAIr9O 940返信 「あたし全然かゆくないから平気たよっ! ってか、やっぱり他の女の子としてたんだよね?」 955 955 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 35 58.45 ID cTjVvOCW0 30人くらいだけだけどね。 あ、タゲは少し好きだけどこれだけは言っておく、 何があっても結婚はしないからね! 暇だから女友達にイタメール その1115 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 53 00.85 ID bGrgoYxd0 『スパロー』 ・性別 [♂] ・年齢 [23] ・特徴 [178cm62kg] ・性交渉経験 [それなりにある] ・相手との関係 [同棲解消初日www] ・相手に送るメールの方向性 [おまいらのハイクォリティーに期待するw] 『もぐら』 ・性別 [♀] ・年齢 [23] ・特徴 [ちびっこい。泣き虫] ・性交渉経験 [あり] 『その他』 ・タゲに対する自分の思い [好きなんだか好きじゃないんだかwww] ・勇者との仲の良さ [まだ脈はあるかw] ・タゲの詳細 [イタメ始めてからメンヘルっぽくなったかもwww] 『NGライン』 ・タゲが死なない程度にVIPクオリティを期待するw 既に結婚フラグ立ちました。両親に挨拶済み。俺たちは披露宴に呼ばれるか? 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/03/13(月) 01 56 40.04 ID bGrgoYxd0 スパロー ◆qQyOPA3D16 【最終送信】 30人くらいだけだけどね。 あ、タゲは少し好きだけどこれだけは言っておく、何があっても結婚はしないからね! スパロー9
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/370.html
シャギアは、複雑な目で空の光景を見ていた。 これが、ニュータイプか。 目の当たりにしたニュータイプの能力。 あれほどの脅威を、協力があったとはいえ、一息に跳ね返すだけの力。 到底、ただの人間では及び付かない戦闘力。 オルバの仇をこの手で打つことができないばかりか、結局はニュータイプ一人の独壇場。 見せつけられた力の差。ただの無能力者とニュータイプ。たったそれだけでこれだけ差があるのか。 ニュータイプは幻想だと、あのニュータイプは言った。傲慢だ。 自分自身が異能そのものの力を振るっていながら、幻想と嘯くのか。 ニュータイプは幻想ではないと否応なしに認識させられるシャギア。 この連中とはともにはいられない。 ここはナデシコとは違う、自分の居場所などないのだ。 甲児も、よくオルバの代わりに自分を助けてくれた。 一人でフォルテギガスを動かしていては、おそらく撃墜されていただろう。 だから、甲児にまで自分のわがまま巻き込むわけにはいかない。 弟を失い、ニュータイプの力を見せつけられた。 自分は失敗を繰り返し、多くのものを失ってきた。 もういい。 シャギアの体を覆う、言いようのない疲労感が精神すら苛む。 少し、眠ろう。そう思い、重くなった瞼を閉じた。 だが、ゆるんだ心に、そっと差し込まれるように悪寒が走る。 はっと目を開く。 そして、空中で起こった出来事に、唇をわななかせた。 「ハハハ……人間……進化……欠片……成長…………!!」 膨れ上がっている。 あの蒼い孤狼が、空で大きくなる。 月が、蒼い孤狼によって覆い尽くされ、地を闇が覆う。 ニュータイプはビームソードを刺したまま動かない。 ズゥゥゥン……と大地を揺らす重低音。 腕が、肩が、消し飛ばしたはずの部分が、光に包まれ再生していく。 バチバチと金色の電光を纏い、再び大地に立ちあがる。 大きい。フォルテギガスが、見上げなければ全長すら見えない。 ユーゼスのマシン……いや、あれより一回り大きいのではないか。 上半身が立ち並ぶビルよりも高い場所にある。 成長が止まると同時、その全身を包んでいた光が消える。 それと同時に、F-91もまた静かに地に落ちた。身動き一つしない。 まるで、その命の全てを蒼い孤狼に吸い取られてしまったように。 空を見上げていた蒼い孤狼……いや魔王が、大地を睥睨する。 意思を持たぬはずの機械の目に見られただけだというのに、自分の内面奥底まで覗きこまれる感覚。 全身を覆う恐怖が、体を震わせる。止めようのないほど汗が流れる。 「う……おあああああああああ!!」 思考が、すべて吹き飛んだ。 シャギアらしくもない、咆哮。フォルテギガスが、蒼い魔王へ飛ぶ。 しかし、無敵の巨人も蒼い魔王の前ではあまりにも矮小だった。 蒼い魔王の巨体が一瞬で目の前から消失した。 ブンドルとカミーユが不意をつかれた理由がここにあった。 バイタルジャンプは、バイタルグロウブに乗れればブレンでなくとも使用できる。 ブレンをこの場に呼び寄せた張本人であり、半機半生半魔のアインストアイゼンナハトなら不可能ではない。 今まで使わなかったのも、ハンデでしかない。 僅か数秒の出来事だった。 フォルテギガスの背後に現れた魔王の、腕の一振り弾き飛ばされ、F-91の横に叩きつけられる。 同じように突撃したサイバスターも同じだった。まとめてなぎ払われ、ビルにめり込む。 恐怖で動かない凰牙が、蹴り一撃で沈黙。 距離を取ろうとしたブレンの前に再び跳躍し、まるで羽虫をはたくように地面に叩きつけた。 武器など使ってない。 ただ、手足を振り回しただけ。 ただそれだけで―――全員が沈黙していた。 目の前のそれは、こう言った。 絶望と。 「ハハハハ…… 進化……完全に至る……人間は……!」 どこまでも高らかに笑う魔王。 先ほどまでは不快に感じていたそれが、今のシャギアには恐ろしくてたまらない。 フォルテギガスは先ほどの一撃でほぼ機動停止状態だ。 「な……なんだ、これは……」 シャギアには分からない。 自分の理解を超えた場所にあったニュータイプ。 そのさらに向こう、理解などほど遠い世界にある目の前の物質は何だ。 ニュータイプだのカテゴリーFだのと比べることすら馬鹿らしい、『人』の枠を超えてしまったこれはなんだ。 恐怖と畏怖、そして絶望以外の感情を持つことすら許されない。 自分が生きて培ってきた価値観すら根こそぎ吹き飛ばすほどの恐怖。 思考力すら根こそぎ奪う悪寒。 無理だ。何をどうしても、勝つことなどできない。 仮にオルバがここにいて、万全の状態のフォルテギガスあっても嬲り殺されるだけだろう。 死にたくない。彼は即座に逃げることを選択した。 フォルテギガスを立ち上がらせようとスイッチを押しまくる。 けれど、完全にダウンしたシステムは何の返答も返さない。 ゆっくり、ゆっくりと巨体がシャギアたちのほうへ歩いてくる。 酷く遅く見えるが、巨体故に想像以上に早く距離は詰まっていく。 なにか、なにか手はないのか。 無様な姿ながら、どうにか生きている有視界システムで周囲を見る。 あった。 フォルテギガスのすぐ横にあったのは、こと切れて動かないF-91。 F-91も機動停止しているかもしれないのだが、そこまで今のシャギアは頭が回らなかった。 コクピットの緊急解放のレバーを引き、強引にハッチを吹き飛ばす。 冷たい風がコクピットに流れ込んできた。 外に出て、転がり落ちるように地面へ。体を打ちつけ、酷く痛むが気にしている暇はない。 今も刻一刻と魔王は迫っている。 必死に、横倒しになったF-91に登ろうとする。 しかし当然ながら足場もなしに横倒しになったMSにそうそう上がれるものではない。 焦りとぬめる汗が余計に速度を遅くする。 もう魔王は目の前だ。 間に合わない。 ここまでなのか。 絶望の瞳で全貌すら見えない魔王を見上げた。 だが、 「―――やいやい! この兜甲児さまが相手だぁぁっ!!」 その場に似つかわしくない、快活な青年の声が響いた。 フォルテギガスが、音を立てて二つに割れる。それは、分離のシークエンス。 そう――元々損傷の大きいガナドゥ―ルは直撃を受け機能を停止しても、 下半身を構成するストレーガはまだ動くことが出来たのだ。 と言っても、ストレーガもまた損傷は大きくボロボロであることには変わりない。 一撃受ければ、以前の蒼い孤狼の一撃でも容易に吹き飛ぶほどの損傷だ。 「やめろ……」 シャギアは、うわごとのように呟いた。 勝てるはずがない。即座に粉砕されるだけだ。 立ち向かうこと自体、間違っている。なのに。 「シャギアさん! 早く、そっちに乗ってくれ!」 ストレーガがF-91を指さす。 これは、F-91に乗って戦えと言っているのだろうか。 『戦う』――目の前のあれと? そんなことは不可能だ。 魔王が、足を止めた。 空に浮かび上がり、自分の5分の1程度の黄色い機体を凝視している。 魔王は、どうやらストレーガを敵として認めたようだ。 「やめろ! 逃げろ甲児!」 シャギアはあらん限りの声で叫ぶ。 オルバは死んだ。ヒメは殺してしまった。 もうあの時間は帰ってこないと分かっていても、最後に残った甲児に死んでほしくなかった。 だが、甲児はなにも答えず魔王へ突っ込んでいく。 甲児は、その技量で器用に魔王の繰り出す腕の指先を抜けた。 そのまま背後に回ると、一時停止。魔王はゆっくりと後ろを向く。 甲児の目的は明らかだ。自分から、魔王を引きはがすつもりだ。 「シャギアさん、俺、人間の革新とか全然わからないけどさ」 呆然と空を見上げるシャギアに、オープンチャンネルで甲児の声が届く。 何を、いったい言っている。そんなスタズタの機体でどうして立ち向かっていけるんだ。 何故―――戦うことを考えられるのだ。 「けど、シャギアさんは立派な人だと思うぜ? だってさ、ずっと俺たちを励ましてさ、引っ張って。 きっとシャギアさんがいなかったらここまで生き残れなかったと思うぜ」 やめろ。やめてくれ。 『ここまで生き残れなかった』だなんて言わないでくれ。 これからも甲児は生きるのだ。そんな不吉なことを言わないでくれ。 「俺さ……神にも悪魔にもなれるって言われたよ。 けどさ、俺は馬鹿だから神になんてなれないし、悪魔なんてまっぴらごめんだ。 俺は、人間で十分だし、人間でいいと思ってるよ」 魔王は、あいも変わらず遊んでいるだけだ。 だが、本気になればその加速を利用した体当たり一撃で面単位の攻撃で粉砕できるはずだ。 早く、逃げてくれ。私など気にすることはない。 「俺は、シャギアさんたちの世界のことがわからないから、ニュータイプなんてわからない。 けどさ、シャギアさんはシャギアさんなんだから、胸を張っていいと思うんだ」 分かった。そうしよう。だから、逃げてくれ! その機体では無理だ! 逃げてくれ! 逃げてくれるなら、なんでも聞こう! 「ニュータイプも人間なら、シャギアさんだってニュータイプになれるかもしれないぜ?」 蒼い魔王の動きが変わる。 その影が、ゆらりと動いたかと思えば、一気に巨大化したスラスターが火を噴いた。 ストレーガは、急上昇でかわそうとする。ストレーガの場所を通り過ぎた瞬間、魔王が消えた。 魔王が、再び現れたのは、ストレーガの真横だった。移動の加速のまま、その巨体が動く。 「俺たちみんな、神でも悪魔でもない人間なんだ」 もはや、勝負にもならない。 ストレーガは一瞬で粉々になった。砕けた腕が、足が、胴が、頭が、大地に振り注ぐ。 疑いようはない。甲児は、死んだのだ。 「ハハハハハハハハハハハハハッハハハハハッハハハハ!!」 死者を冒涜する、嘲笑。 ―――シャギアの中で、何かが爆ぜた。 一息で、ガンダムのコクピットがある胸部までかけ上げると、外部からの解放ハッチを引く。 シャギアを包むのはどうしようもないほどの怒りだった。怒りが突き抜け、逆に頭がクリアになる。 自分が肝心のところで感情的になることは、サテライトランチャーとサテライトキャノンの打ち合いの時から分かっていた。 しかし、これほどとは自分でも思わなかった。甲児を殺した魔王が許せなかった。 だがなにより情けなかった。自分が許せなかった。自分への怒りがあった。 もし、自分がF-91で援護していれば甲児は死ななかったかもしれない。 もちろん、まとめて潰されていた可能性は高い。だが、それでも何かが変わったのではないか。 だというのに、自分は何をしていた。手も動かさず、いもしない神に祈り、呆然としていただけだ。 なんという無様な姿だ。自分が、甲児が認めるシャギア・フロストとしてあってはならない行動だった。 開いたコクピットから臭うのは、強烈な異臭だった。 黒こげに近いニュータイプが、コクピットにうずくまっていた。 シャギアは知る由もないが、魔王は電撃のエネルギーを大量にため込んでいた。 そして、それとアムロのニュータイプ能力で作られたエネルギーが反応を起こした結果、魔王は肥大化したのだ。 だが、それは100%の変換能率ではない。 そのため――漏れた電気エネルギーが、生体エネルギーの発生源のアムロに集中した結果だ。 F-91はそれほどの消耗でもないのに、アムロだけはこのようになったのはそのためだ。 「どけ!」 シャギアは一切気を使うことなくアムロをどけると、シートに座り機体を操作する。 異臭は、開きっぱなしのハッチから逃げていく。しかし、機体が起動しない。 いくらキーを叩いても、立ち上がらないのだ。機体の損傷などは、それほどでもないにもかかわらず。 エネルギーも、アムロのアクションが途中で強制終了したため5割は残っている。 パネルをシャギアは叩く。自己診断で帰ってきた答えは『問題なし』。 この機体の特性を思い出し、シャギアの顔が歪む。 そう、F-91はニュータイプであることが最大最高の性能を発揮する条件だ。 まさか、自分がニュータイプでないから起動しないのではないか。 ここまで来てニュータイプでないことが足を引くのか。どこまでも自分を縛るのだと拳を震わせる。 「動け! 何故動かない! 私がニュータイプではないからか!」 ニュータイプに何の価値がある。そうではないというだけで戦う力すら奪うものに何の意味がある。 そんなものはありもしない。誰もが神にも悪魔にもなれる。 それは個々の潜在的な力であって、ニュータイプと言うくくりで決められるものでない! 足元の、黒い塊がもぞりと、動いた。 「違う……おそらく、電流で……一部にバグが……」 伸びた手が、端末を叩く。 すると、一部の不可解な文字列だったプログラムが修正された。 ウィンドウが点灯し、F-91に制御のための秩序だった言葉が表示される。 「生きていたのか」 例を言うつもりもない。 シャギアはそちらも見ずに一言それだけ言った。 「ああ……」 向こうもそれだけ言うのが精いっぱいだったのか。 そのまま口をつぐんでいる。メインカメラに映るのは、魔王の姿。 甲児のおかげで、かなり離れた所に降りたようだ。だが、再びこちらに迫って来ている。 「ニュータイプは……ありもしない……」 突然の、言葉。 「その通りだ」 時間が惜しい。それだけ答えてシャギアは立ち上げを急ぐ。 足もとから、小さく笑ったような息使いが聞こえてきた。この状況で何がおかしいのか。 相手をする暇も惜しい。 「やっと……振り切ったようだな…… それでいいんだ……ニュータイプに振り回されるのは……終わりだ……」 振り切った、という言葉にさらにシャギアは顔をしかめた。 言われて気付いた。今の自分が、それほどニュータイプに執着が……ない。 キーをタッチする腕を、突然掴まれた。 「ただ、ニュータイプと呼ばれたものがあったことを忘れるな。 ニュータイプと呼ばれて消えていった俺たちのことを、忘れないだけでいい」 半死人とは思えないほど、力のこもった言葉。 言葉にしようのない迫力が、ニュータイプ――いや、アムロ・レイにはあった。 シャギアは、初めて正面からアムロを、ニュータイプという存在を見た。 その言葉には嘘偽りない、幻想ではない切実さがあった。 「死者は、消えることはない。お前が閉じていると思うから見えないだけだ。 思い込むな。引きずられず、繋がっていることを意識しろ。人の心を、その力を」 アムロの手が、通信機のスイッチを入れた。周辺の機体全てにチャンネルを開いている。 「俺やシャアのようにはなるな。歴史を―――繰り返させるな!」 アムロの手が離れ、その体が後ろに倒れていく。 反射的にシャギアは手を伸ばしていた。アムロの手とシャギアの手ががっしりと組まれる。 だが、次の瞬間アムロの腕は炭化していたのか崩れ去った。 そのまま、やっと立ち上がったF-91の機体の外へ落ちていく。 シャギアの手の中には、黒い炭とその熱だけが残っていた。 その手にアムロが残したものをシャギアは握る。 F-91のウィンドウに無機質な言葉が並ぶ。 SYSTEM_ALL GREEN BIO COMPUTER_LIMIT CUT PSYCO-FRAME_ON 警告メッセージ_ 許容限界を超える空間認識能力を確認。MEPEが起こっています。 シャギアの中で爆ぜたもの、それは――― ◆ ■ ◆ ―――「俺やシャアのようにはなるな。歴史を―――繰り返させるな!」 激しい衝撃で頭を打ち、まどろむ意識にアムロの言葉が飛び込む。 アムロさんも、クワトロ大尉も、ブンドルも、誰も彼も勝手だ。勝手に都合を押し付け、期待し、消えていく。 自分たちは何もしてないのに。自分たちだってまだやることがあるのに。それを全て投げて、逝く。 受ける側は、いい迷惑だ。追いつくため答える余裕もないこっちを少し見て、笑い、納得し、それですべて分かった気になる。 そのくせ、いつも出てくる最期に出てくる言葉は自分が失敗だった、そしてそれも悪くなかったと言うばかり。 本当に、そうなのか? 頭の中の冷たい部分が、そう聞いた。そうに決まってる。だって、そうでなければ――― 「俺やシャアのようにはなるな。歴史を―――繰り返させるな!」 「全て、私が『納得』しての行動であり、『妥協』ではないということだ」 「これが、若さか」 何だ。一体何なんだ。みんな揃って俺たちに、俺に何をさせたいんだ。 一度でも、俺の希望なんて聞いてくれたこともない。なのに、することばかり目の前に積み立てる。 そのくせ、自分だけ『妥協』して『納得』して。それが他人にも伝わるとどうして信じられる。 自分勝手で、臆病者で。大人の責任ばかりを押し付けるくせして、一人前の大人として扱おうともしないのに。 人に夢みたいな綺麗事ばかりを説きながら、自分は前に進もうともしない。どうしてだ。 三人ともまだやるべきことがあったはずだ。その責任を全うせず、どこへ行くんだ。卑怯じゃないか。 物分りがいい大人を演じて、人の話を聞いているふりをして。あなたたちは何をした。 本当に、そうなのか? 頭の中の冷たい部分が、また聞いてきた。何度聞いたって同じだ。 暗く重苦しい意識の中、緑に似た水泡が浮かんでは消えた。 なんだ? 温かい。これは、見覚えがある。 けど、思い出せない。思い出せるはずなのに。思い出さないといけないのに。 どうして、忘れてしまったんだ。 カミーユは、意識の中のそれを触れる。 壊さないように、なくしてしまわないように沿えるように、そっと。 ―――ああ。 「カミーユ、聞いてほしいの」 ―――ああ、この声は。 「確かに、私は汚い大人のやり方に見えると思うわ」 ―――何で、あの時俺は耳を傾けなかった。 「カミーユ、私はあなたに間違った大人になってほしくないの。 ううん、私だけじゃない。あなたを大切に想っている人、全員が、よ」 ―――その後も気が動転して。自分の身勝手さをあのジオン兵に向けてごまかして。 「私たちは何度も失敗して、何度も後悔した。それを、あなたに繰り返してほしくないの。 どうでもいい人なら、こんなことも言わない。けど、伝えようと思ったら伝え切れない。だから――――」 ―――ベガさん………。 だから、なんですか。伝え切れないから、受け取るか受け取らないかは二の次で渡してくるんですか。 それが大切に想っているってことになるんですか。みんな、俺なんかを買被りすぎなんだ。 俺は、何回同じ失敗を繰り返した? そんな俺が、四人を受け継ぐなんてできるはずがない。 「受け継ぐなんて、硬く考えることはないわ」 「ただ、覚えていてくれればいい」 「失敗は失敗だ。消すことはできない。しかし、塗り替え乗り越えることはできる」 「それが美しくあれ、ということだ」 これは、夢だ。みんな死んでしまった。死人は、話しかけたりなんかしない。 俺が都合よく生み出した幻想が、みんなを踏みにじって好き勝手言わせてるだけだ。 けど、どうしようもなく温かい。 俺は……俺は守ってもらうばかりで、何もできなかったじゃないか。 俺の不手際で、みんな消えてしまった。俺のやったことのしわ寄せは、何も俺には来なかった。 こんな言葉をかけてもらう資格なんて、あるはずがない。 「打ち貫け!」 ―――中尉まで……どうして、 「それいいのか、お前は。いつまでうずくまっているつもりだ」 どうして、そんな言葉をかけられるんだ。俺のせいなのに。 「お前に責がないとは言わない。だが、覚えておけ」 そうだ、俺のせいなんだ。責めるべきなんだ。 「俺たちはこの結果を後悔してなどいないし、託したことも間違っているとは思っていない」 カミーユの目に、空間を縦に裂く光が飛び込んでくる。 光から現れたのは、一本の槍。それは、直視できないほどの輝きにあふれていた。 手を伸ばすことすらはばかられるそれ。しかし、カミーユはそれを掴まんと手を伸ばす。 カミーユの腕だけではなかった。見覚えのある誰かの腕が、カミーユの腕が前に進むたびに増えていく。 ベガさん、クワトロ大尉、中尉、ブンドル、大尉。 俺は―――― ◆ ■ ◆ 度重なるMEPE現象の結果、その全身に付着した塗料がはがれていく。 金属箔の上に張られた塗装が、めくりあがり、消えていく。 放出しきらない熱が、機体の表面を焼く。 コクピットのある青い胸部や関節などの耐熱性が高い部分は黒に。 白かったはずのボディはくすんだ銀色になったのち、熱で赤へ。 フェイスオープンの排熱のため、額の金色のセンサーのみが塗料を残していた。 かつての騎士を思わせたF-91の姿はない。 淀んだ赤と黒を身につけ、歪む深紅の蜃気楼を纏う姿は悪魔〈ヴァサーゴ〉。 サイバスターの全身が聖なる光輝に包まれる。 染みわたるように周囲に広がる緑色が、周囲ごと聖別する。 これは、儀式。真実と共に戦う戦士を受け入れるための必要事項。 サイバスターの周囲を風が纏う。全身についた砂埃がはがれ、純白を取り戻す。 精霊光、バタイルウェイブ、人の心――その全て、本質は同じ。 大空を悠然と舞う四つの属性〈エレメンタル〉の一つを統べるもの。 右手に剣を携え、左に魔王を討ち貫くための槍を構え。 自ら光を放ち、闇の中導くは、真・魔装機神、サイバスター。 深紅と緑の光が空に浮かび上がる。 目の前には、蒼い魔王。恐れも怯えも気負いも捨てて、今、再び『戦い』が始まる。 ◆ ■ ◆ 個では――不完全。 群にて――完全。 我もまた、個であるかぎり不完全。 人間は、完全の欠片。 ――『機』の肉体――白き魔星――不要 ――『人』の肉体――完全の一部――必要。 観測し、確保し、理解した完全の欠片。 最も完全に近い欠片に我は宿る。 それに数多の欠片の力を加え、完全に至る。 個でありながらも完全に至る道。 我は、得た。 完全に近い覚醒者の力を。 さらなる完全への跳躍。 ―――理解不能。 ―――理解不能。 ―――何故だ? これらは、完全に遠い欠片。 何故我は――完全から遠いはずの欠片に敗れようとしている? →moving go on(4)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/348.html
怒れる瞳 ◆VvWRRU0SzU 「つまり、あの騒ぎは芝居だったと。キラはアイビスさんとナデシコに先行して、ブンドルさんはそれを追っていった……そういうことなんですね?」 急発進したサイバスターを見送った後、アムロは一連の経緯をカミーユに説明していた。 甲児を拘束していた部屋にはアイビスの書置きがあった。 トモロが映し出したモニターに表示される、『ナデシコに行って来る』とだけ書かれた簡潔な手紙。 「ああ、アイビスと甲児が示し合わせていたんだとさ」 「じゃあ、俺達も……!」 「ブンドルに任せておけ。お前もあいつがキラに厳しい言葉をかけた理由は分かっているだろう?」 「……やり通す覚悟はあるかってことでしょう。それはわかりますけど、もし敵がいたら二人だけじゃ対処できませんよ!」 「ガロードがいる。シャギアという男も中々の人物だそうだ……カミーユ、彼らをもっと信頼しろ。 仲間を失いたくないお前の気持ちもわかるが、俺達が今すべきは彼らを追うことでも心配することでもない。お前はお前のやれることをやれ」 三十六時間以内……正確な時間は分からないが、急がねばならないことには変わりない。 リミットは縮まりこそすれ、伸びるということはないだろう。 「ッ……わかり、ました。俺は、格納庫で作業を続けます。何かあったらすぐに教えてください」 納得できないとばかりに睨みつけられたが、それでもカミーユは食い下がることなくブリッジから出て行った。 「……ふう。わかってはいたが、やはり相当苛立っているな」 『しかし、いいのか? キラとアイビスは敵地に乗り込んで行ったようなものだぞ』 「印象でしかないが、甲児はあの二人をどうこうしようとするやつではないだろう。ガロードもしかりだ。 シャギアという人物が理性的な人物であるなら、ここで交渉の芽を断つことはしないはずだ。まあ、何らかの譲歩は必要だろうがな。 問題は、ユーゼス・ゴッツォとテンカワ・アキトの介入だ……ブンドルが何とかしてくれると信じよう」 『本当は、お前も行きたかったのではないか?』 「まあ、な。だがJアークをここから動かせない以上、俺とカミーユまで向かっては万が一の事態に対処できない。 そういった事態がないことを祈りたいが、ここまで来ると何が起こっても不思議じゃあないしな」 『確かに。……では私は空間の観測に専念する。警戒を頼む』 「ああ、任せてくれトモロ」 キラ、アイビス、甲児、ブンドル、そしてガロード。 アムロが出会い、信じられると思った人達。願わくば誰も欠けることなくまた会えるように……神ではない何かに祈る。 運命を掴みとることができるのは神などではなく、人の意志。 だからこそ、信じる。彼らならどんな危機にも負けはしないと。根拠などなく、それでもアムロは絶望しなかった。 □ シャギア・フロストは、自身が置かれている状況が極めてまずいものであると感覚的に理解した。 自らが操るヴァイクラン、相対していた黒いガンダム。 この二者から均等に三角形を成す位置に陣取る、戦斧を担いだ黒い特機――ブラックゲッター。 瞬きする一瞬の間に飛び込んできたその右手には、ガロードの乗るマジンガーZの頭部。 ――確か、あの機体は頭部にコクピットがあったはず。 理解する。この機体はヴァイクランに仕掛け、ガロードが身を呈して割って入ったのだと。 仇敵であるシャギアを、助けるために。 「が、ガロード……? ……ガロード・ランッ! 返事をしろ、ガロードッ!」 もはやガンダムに対する警戒など遥か忘我の彼方。 通信機に血を吐くように呼びかける。 ブラックゲッターがマジンガーの頭部を放り出す。同時にマスターガンダムががら空きになったヴァイクランの背に強烈な蹴りを叩き込んだ。 「背中がお留守だぜ!」 「ぐっ……貴様!」 ブラックゲッターへと蹴り飛ばされるヴァイクラン。激しくシェイクされるコクピットの中、シャギアの目は戦斧を構えたブラックゲッターを捉えていた。 回避行動を取るよりも早く、カルケリア・パルス・ティルゲム――念を感知し増幅する機構が、危険を排除すべく残存する二基のうち一基のガンスレイヴを飛ばした。 ブラックゲッターに向かっていくガンスレイヴ。もう一基のスレイヴは念のためガロードの護衛に飛ばす。 迎え撃つブラックゲッターの両肩から何かが射出された。 その何かが、ガンスレイヴと交錯――破壊されたのは、ガンスレイヴだった。 捉えた映像を拡大。ガンスレイヴのような自働砲塔端末ではなく、手斧のようなものだった。 とはいえ、一瞬の時間は稼げた。機体を立て直し、改めて二機と対峙する。 だが、まずい――マスターガンダムは言うに及ばず、新たに現れた黒い機体も近接戦に特化しているようだ。 拳に誂えられたスパイク、腕から生えた鋭い刃。強大なパワーを有するであろう骨太のボディ。 機動性のマスターガンダム、パワーのブラックゲッター。対して自機は射撃戦に特化している。 一撃の火力は誰よりも秀でているが、機動性を代償としている。 敵と渡り合うためには前衛、アタッカーが足りない。それは奇しくもオルバが生前抱いていた懸念と一致した。 ジリジリと、押し込まれる空気を感じる。自分が奴らの立場であったとして、この均衡を崩すためまず狙うのは――ヴァイクランだ。 ガロードの安否は気がかりだが、それ以上に自身が危ない。 打つ手が足りない。どうする、どうする――!? だが、焦るシャギアをよそにブラックゲッターは構えた戦斧をマスターガンダムへ向けた。 その動きに牽制され、マスターガンダムも足を止める。 「おいおい……相手が違うんじゃねえか? ここはまずデカブツにご退場願うとこだろ」 「…………ルン」 「あん? おい、なんか言ったか。聞こえねえぞ」 「ガ……ン。ガウ……ルン。――見つけたぞ、ガウルゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥゥゥンッッッ!!」 オープン回線で問いかけられたガンダムのパイロット――ガウルンの声に、ブラックゲッターのパイロットは咆哮で応えた。 黒い旋風となって、マスターガンダムへと踊りかかる。道すがらにいたヴァイクランには目もくれず。 振り下ろされる戦斧。 音速にまで達しているのではないかと思わせる刃先は唸りを上げてマスターガンダムに――否、一瞬前までマスターガンダムがいた位置に向けて叩きつけられた。 爆音とともに大地が砕ける。一撃に込められた速度、破壊力、そして憤怒。見て取ったシャギアの肌が粟立つ。 そしてその一撃を避け、背後の廃ビルへと跳躍したマスターガンダム。 奴は黒い機体が動いた瞬間に回避行動に入っていた。恐ろしいまでの危機察知能力。 少なくとも、自分よりより遥かに死の匂いに敏感だと確信する。 「おわっと……! んん? その声……そぉ~か、お前アキトちゃんかぁ~! おいおい、待ってたぜぇ。 俺に会いに来てくれたのかい? 嬉しいねぇ~。随分、いい男になったみてえじゃねえかぁ」 「黙れッ! 貴様だけは――俺が殺すッ!」 「おやおや。そんなに愛しのユリカちゃんが殺されたのが気に喰わないのかい? 俺としちゃあお前の足枷を切ってやったつもりなんだがなぁ」 「お前がユリカの名を口にするなッ!」 戦斧をマントに隠し、ブラックゲッターの両腕の刃、そして拳のスパイクが伸びた。 鋭利な凶器と化した腕をボクサーのように掲げ、一直線にマスターガンダムの座す廃ビルに突っ込んでいく。 ブラックゲッターの全長の5倍はあろうかという廃ビルに、その身を弾丸のように叩き込む。 再びの爆音とともにぐらりと廃ビルが揺れる。一拍置いて、廃ビルの中を何かが駆け上がっていくように轟音が連鎖する。 アキトの狙いに気付いたマスターガンダムが跳ぶ。それを追うように、ビルを一階から真っ二つに立ち割ってブラックゲッターが飛び出した。 跳ぶことはできても飛べはしないマスターガンダムに、当然の帰結としてブラックゲッターが追いつく。 右腕を背中が見えるほど振りかぶる。 マスターガンダムの倍はあろうかという巨体から、豪速のパンチが繰り出された。 「オオオオォォォォォッォオォッッッ!」 「くっ……やりゃあできるじゃねえか、アキトちゃんよ!」 回避はできん、と確信したシャギアの予想を裏切るかのようにマスターガンダムは空中で身を捻る。 機動兵器の枠を逸脱した動き。操縦者の動きを完璧になぞる、モビルトレースシステムの真骨頂。 同時にブラックゲッターへとビームの布を伸ばし、敵機の体勢を崩すと同時に自機を引っ張る。 拳の延長線上から逃れたマスターガンダム。だがそこはまだ刃の殺傷圏内。 「ところがぎっちょん、てな!」 胴体を両断せんと迫る刃を、だがマスターガンダムは避けようとしなかった。 右腕の掌を突き出す。黒い光が収束――暗黒の指は、三本の刃のみならずブラックゲッターの腕そのものを浅く抉り取った。 小爆発がブラックゲッターの目を一瞬だが眩ませる。マスターガンダムはその一瞬の間に地表へと降り立ち、瞬く間に物陰にその身を隠す。 「危ねえ危ねえ。いいねぇ、その気迫。俺好みの男になってきたじゃねえか」 反響する声だけが廃墟に響く。 レーダーに目をやるも、戦闘のエネルギーが撒き散らす余波で周辺のミノフスキー粒子は掻き乱され、安定しない。 小柄であることの利点。容易くその姿を影に同化させることができる。 「……逃がしはしない。貴様はここで仕留める」 「おいおい、逃げやしねえよ。せっかく盛り上がって来たんだ、楽しもうじゃねえか――お前さんもよ!」 密かに、だが確実に戦域を離脱しようとしていたシャギアの目前にマスターガンダムが躍り出る。 その左腕にはヒートアックス。後退する間もなく、念動フィールドを全開にする。 超高熱の刃とフィールドが干渉し合い、激しい放電を起こした。 「つれないねぇ……お前さん、相棒の仇の俺が憎いんだろ? 許せないんだろ? じゃあ逃げちゃダメだ。 逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ――今この瞬間に、戦わなきゃさァッッ!」 「むう、ううッ……!」 「そこか」 廃墟の一角で起こった放電現象で位置を特定し、ブラックゲッターが迫る。 念動フィールドは既に全開、ガンスレイヴはない。 ヴァイクランの残る兵装はオウルアッシャー、そしてべリア・レディファー。 だがどちらも機体前面に撃ち出すもの、後方から向かい来るブラックゲッターには対応できない。 それはマスターガンダムにも同じこと。片腕一本でヴァイクランを押さえている今、対応する手段はない。 「ほら、どうするんだ? あいつは俺もお前も両方喰っちまう気だぜ?」 「貴様、この状況を楽しんでいるとでも言うのか!?」 「ああ、楽しいねぇ。最高じゃねえか! 一手打ち損なえばゲームオーバー、一寸先はあの世行き。 誰も彼もが紙のような儚い命――何とも心躍る、最高にハイってやつだ」 「付き合っていられん……!」 フィールドを維持したまま強引に飛び立とうとする――だが、マスターガンダムはヴァイクランの腕にぴたりと機体をよせ、足を絡めて離れない。 ブラックゲッターが戦斧を取り出し、凄まじい勢いで回転する。 あの戦斧をあの勢いで叩き付けられたら、フィールドなど何の抵抗にもならず二機とも両断される――シャギアは絶望とともに確信する。 「ほうら、来たぜ来たぜ。どうする、どうなる? 俺が死ぬかお前が死ぬか、はたまた二人同時にイっちまうのか。 なんなら協力してあいつを倒すかい? ああ、いいねぇ。それも楽しそうだ」 「冗談では……ない!」 「3、2、1――残念、タイムオーバーだ! ペナルティはお前の命で支払いな!」 寸前で、マスターガンダムヴァイクランを蹴って離脱した。 が、ヴァイクランはそうはいかない。元々の鈍重さ、フィールドを酷使したことによる出力の低下。 何より蹴り崩された体勢が咄嗟の離脱を許してはくれない。 離脱していくマスターガンダム、だがブラックゲッターは今さら止まることはできない。 アキトに率先してヴァイクランを狙う理由はないが、邪魔になるなら潰しておくことを躊躇うほどの理由もない。 一瞬が永遠に引き延ばされる――そんな感覚の中、ガウルンの哄笑だけが耳障りだ。 視界を黒い竜巻が覆う。 (オルバ、比瑪くん、ガロード――すまん) シャギア・フロストは死を覚悟し、受け入れた。 死ぬことで比瑪を殺した罪や、弟を、そして宿敵を助けられなかった無力が清算されるわけではないと知りつつも。 最期くらい笑って死ね――とは、誰の言葉だったか。シャギアが今わの際にできたことは、己が失態を自嘲することだけだった―― 「騎士凰牙――アァァァァァァァァァクションッッッ!!」 ――轟音とともに響いた声は、何よりも力強く。 ――誰よりも頑なに、己が法を追求し続ける男の声だ。 「……ロジャー・スミス」 呟いた声は誰のものか。 黒の戦鬼が振り下ろす大斧を、疾風の如く飛び込んできたこちらも黒い隻腕の闘士が受け止めて。 その腕に蔵されたタービンが戦斧を砕かんとばかりに猛回転する。 ブラックゲッターは戦斧を引き抜き後退した。 「いかにも、私はロジャー・スミス。いかなる理由があって君らが戦っているのかは知らん。 だが敢えて言わせてもらおう――交渉の時間だ、諸君!」 パラダイムシティが誇るMr.ネゴシエイター。敏腕……いや豪腕の交渉人が、戦場へと舞い降りた。 □ 刻は三時間ほど遡り、所はB-1の市街地にて。 ここで踊るは騎士凰牙とガナドゥール、ロジャー・スミスとソシエ・ハイム。 「――よし。ソシエ嬢、D-3に向かおう」 「あら。随分待たされたけど、ようやく腹が決まったのね。で、どうしてD-3のルートなの?」 「うむ……先ほど交戦したチンピラどものことだ。私達が恐竜ジェット機でD-7区画を捜索したところ、やつらを捕捉することはできなかった。 その後このB-1に移動するまで仕掛けてこなかったところを見ると既に移動していたのだろう。 その場合、彼らが向かう先として最も可能性が高いのは」 ロジャーは彼方にうっすらとその存在を主張する光壁を指し示す。 「我々同様にあの壁を抜け、E-1の市街地を目指すルートだ。つまり北ルートは危険――必然、我らが選ぶ道は南ルートということになる」 「……なるほどね。でも待ってロジャー。一つ、言いたいことがあるわ」 ソシエの声はひどく静か。だが、その奥底に何やら剣呑な熱さを感じる。 「ん、何だね?」 「E-1が危険なのはわかった。でももしそこにナデシコがいたらどうするつもり?」 「……それは」 言葉に詰まる。 もしナデシコがE-1にいるなら、彼らは窮地に陥る。援護に行くべきだろう。 あるいはいないとしても、それならそれで市街地に入らず南下すれば危険は避けられる。ナデシコは目立つのだから、遠目でも十分に発見できるだろう。 戦場となるのがわかりきっている場所にソシエを連れていくわけにもいかない……。 言いくるめる言葉を探す。いつもなら滑らかに回る口がやけに重い。 ロジャーより先に、ソシエが口火を切る。 「ねえ、ロジャー。あなたって服の趣味は悪いし、フェミニストを気取ってるけど女性の扱いは全然ダメ。 おまけに交渉人なんて肩書きがウソみたいに短気だわ」 「……ず、随分な言い草ではないかね、ソシエ嬢。私とて人並みの繊細さは持ち合わせているのだ、そこまで言われれば多少は傷つくぞ」 「いいえ、ロジャー。『本当の』あなたなら、この程度の嫌味なんてその厚い面の皮にヒビ一つ入れることはできないわ。『本当の』あなたなら、ね」 「何が、言いたい?」 「……はぁ。ハッキリ言わなきゃ分からないのかしら。なら言ってあげるわ」 スゥ、と息を深く吸い込む音。一拍の後。 「ロジャー・スミス。あなたは自分を見失っているのよ」 罪人を裁く断罪の鎌のように――少女の言葉は鋭く胸に切り込んできた。 「何を……言っている。私は、自分を見失ってなど……」 「あら、随分とまあ女々しい声ね。いいわ、順を追って言ってあげる。 まずは北と南、どちらを行くか即決できなかったこと。私が考え付く程度の理由にあなたが気付かなかった、あるいは気づいていても無視した。 次に、あのチンピラに騙されてJアークの所在をばらしてしまったこと。あなたはあんなテロリスト感丸出しの怪しげな男の口車に乗った。愚かにもね。 「…………」 「そして何より――私が一番腹の立つ理由。 プライドの塊みたいなあなたが、私みたいな小娘にこうまで言われて怒りも反論もしないことよ!」 烈火のような少女の舌鋒。ロジャーは返す言葉もない。 自分を見失っている――ロジャー・スミスをロジャースミス足らしめるもの、それは誇り。 プライド、あるいは自信といってもいいだろう。 その柱が、今ひどく脆く、そして細くなっている。原因――わかりきっている。自分の不甲斐無さゆえだ。 最初の依頼者、リリーナ・ドーリアンは守り切れなかった。 最初の交渉相手、神名綾人とはロジャーの未熟ゆえに交渉する前に殺害された。 極めつけはその後のナデシコ、Jアーク、ダイの三隻の戦艦による乱戦だ。 交渉を妨害するイレギュラー――テニアとガウルン――がいたとはいえ、結果的に対主催派の要になり得るダイが轟沈、ユリカは死亡。 Jアークとナデシコにも深い溝を残した。 あの場を無事に収めることこそが交渉人たる己の責務だったはず――それなのに。 崩壊したダイを目にしたことでその事実を一層突き付けられたのだろう。 「……ロジャー。あなたは確かに全てを救うことはできなかったのかもしれない。でもそれで自分を責めてはいけないのよ。 迷いは目を曇らせる。大事なことを見逃してしまう――今のように」 ソシエは騎士凰牙に背を向けて歩き出す。その行く先はD-3――ではなく、E-1へと至る道。 「私はね、ロジャー。あなたのように人に誇れる立派な信念や、正義の味方っていえるような大義なんてない。 でも、これだけはわかる。 自分の心に嘘をついても、何も手に入らない。こうしたいと決めたのなら、迷っては駄目。 時には理性よりも野性で行動することがあってもいい――それが、自由というものだわ 私の心は今、危険に晒されているかもしれないナデシコを助けに行けと叫んでいる。だから、私は私だけの自由と正義に従って行動する」 ガナドゥールが歩き出す。呆然と見送り……我に返り、慌てて走り出す。 「待ちたまえ、ソシエ嬢……私も行く」 「あら、そう? まあついてきたいのなら許してあげるわ。ただし、E-1につくまでの間、私の言ったことをよく考えることね」 それきり、このお喋りなお嬢様は口をつぐんだ。 取り残されたロジャーは考える――理性よりも野性。それは法を重んじるロジャースミスの法に反する。 だがしかし、ソシエの言葉に揺さぶられたのも事実。心のままに行動する――では今の自分が心から望むことはなんだ? わからない、わからない―― 「……わからないな。ドロシー、君なら答えをくれるのだろうか?」 思わず漏れた弱々しい声。彼女が聞けば失望するだろう。 ソシエが通信を切っていてくれたことに、少しだけ感謝した。 □ そして、時間は現在へ。 E-1に到達したロジャーとソシエは、黒煙を上げるナデシコの姿を見る。そしてその近辺を飛び交う砲火の光。 戦闘が行われている。ロジャーは瞬時に行うべき行動を決定する。 「ソシエ嬢、私は戦闘へ介入する。君はナデシコとの接触を頼む」 「大丈夫なの、ロジャー?」 心配そうな声。確かに答えは出ていない――だが、そんな事情を殺戮者が考えてくれるわけもない。 「ひとまずは戦闘を仲裁する。今はそれが――私が心から望むことだ!」 決意とともに騎士凰牙を走らせる。 ほどなく、あのチンピラが乗っていた黒い機体と、そして大乱戦の時にもみたナデシコの擁する白の特機が交戦している現場に到着した。 膠着状態に陥っている二機。さらに、後方から黒い鬼のような機体が巨大な斧を構えて突っ込んでくるのが見えた。 このままでは二機諸共に両断される。 そう判断した瞬間、ロジャーは全速で機体を特機の前に投げ出していた。 「騎士凰牙――アァァァァァァァァァクションッッッ!!」 間一髪。巨大な戦斧、その刃先ではなく持ち手の部分を受け止める。 騎士凰牙はヴァイクランが本来辿るはずだった大破という運命を変えることができた。 ブラックゲッターを弾き飛ばす。 そして聞こえる声。 「……ロジャー・スミス」 名前とは存在そのものを表す。 ロジャー・スミス。その名が示すのは、即ち交渉の担い手。 未だロジャーの霧は晴れない。だが、そう――それでも、この状況で言うべき言葉は決まっている。 「いかにも、私はロジャー・スミス。いかなる理由があって君らが戦っているのかは知らん。 だが敢えて言わせてもらおう――交渉の時間だ、諸君!」 高らかに宣言する。 ヴァイクラン、マスターガンダム、ブラックゲッター。三者ともが、ロジャーの真意を測りかねるようにその動きを止める。 それぞれがそれぞれを牽制する位置にいる。三角形の中心に迎えるのは騎士凰牙。 ややあって、最初に応えたのはヴァイクラン――ナデシコのリーダー、シャギア・フロスト。 「ネゴシエイター、危機を救ってくれたことには礼を言おう。だが、一つ聞きたい」 「何だね? ああ、君はシャギア・フロスト殿か。弟君に会ったので、話は聞いている」 「……知っている。お前が受けた依頼のことも、大体は。その上で聞こう。交渉といったが、お前はこの場をどう収めるつもりだ? 話し合って皆で手を取ろうなどというぬるい結末は有り得んぞ」 「そうそう、邪魔してもらっちゃ困るんだよネゴシエイター。せっかくイイところだったのに……いや、あんたも参加してくかい?」 「貴様……フン、あのときも言ったはずだ。 交渉の場に争いを持ち込もうとする者は、この私ロジャー・スミスの名にかけて許しはしない、と。 交渉に値しない人物はこの拳にて舞台から御退場願うのみだ」 「おぉ。怖い怖い。まあ、一つ乗ってやろうじゃねえか。 この俺、ガウルンの立場はな、徹底抗戦だ。闘争を、一心不乱の大闘争を……ってな。 さあ、俺は意見を表明した。お前らはどうなんだ?」 不敵に面々を見回すマスターガンダム。 彼らの出方次第では1対3という絶体絶命の窮地に陥ることなど何の問題でもない、むしろ楽しみだとというように。 「……シャギア・フロスト。君はどうだ?」 「お前の本来の依頼に応じることは吝かではない。だが、ここで矛を収めることはできん。 そちらの斧を持ったやつに仲間が襲われ、安否が不明だ。非常に好戦的でもある。 そして何よりガウルン……そいつだけはここで殺す。オルバの――弟の仇だ」 「何っ……!? 彼が死んだというのか?」 「そう、殺されたのだ、ロジャー・スミス。そこの男と、お前達が事情があったのでは、などとつまらん理由で見逃した……フェステニア・ミューズになッ!」 「……ッ!?」 シャギアとて、彼に直接の責任がないことは分かっている。 だがしかし、下手人とテニアを除けば生きているオルバと接触したのはロジャーが最後なのだ。 彼がテニアをその場で始末していたら――と、思わずにはいられない。 そうしていれば、自分が比瑪を撃つこともなく、ガロードが撃墜されることも――負の感情がドロリと身を包む。 「私も、そこの男と同じく交渉を放棄する。少なくともこの二人だけは、ここで始末する。邪魔をするなら貴様も排除するぞ、ネゴシエイター」 「……最後だ。君の意見を聞こう」 ガウルン、シャギアからの断絶を受けて残ったブラックゲッターに目を向ける。 未だ一言も発さぬこの男、ある意味では一番不気味な存在だった。 「まず、名前を聞かせてもらいたい。初対面であるなら改めて私から名乗ろう。私は」 「結構だ。初対面ではない」 「その声……ガイ? 君はガイか! 生きていたのか」 「ガイは偽名だ。俺の名はテンカワ・アキト……覚える必要はないがな」 ブラックゲッターが戦斧を旋回させ、騎士凰牙に向ける。 友好的とばかり思っていた相手に刃を向けられ、ロジャーは困惑する。 「どういう、つもりだ?」 「どうもこうもない。俺はゲームに乗る……優勝を狙っている」 「何故だ! 君はユリカ嬢とともにこの殺し合いに抗っていたはずでは」 「ユリカの名を口にするなッ! ユリカを守れなかった貴様がッ!」 ガツン、と頭を殴られたような衝撃。 そう、あの場にガイはいなかった。 先程彼の機体を発見したことから半ばで参戦したのは予想できたが、あの状況ならダイを、ユリカを守るのは自分の役目だったのだ。 二の句が継げないロジャーに、アキトは続けて言い放つ。 「ユリカを殺したのはそこのガウルンだ。わかるだろう、俺もお前の交渉に応じるつもりはない。 奴の次はお前達だ。誰一人として、逃がしはしない」 「ククッ――クハハッ! ハハハハハハハハハハハッハハハハハハッッ! ざまぁねえなネゴシエイター! 聞いたかい? そう、全ての原因は俺にあったんだよ! だが俺だけの責任か? いいや違うね。あのとき俺を止められなかったお前が、そもそもの発端なのさ! ネゴシエイターが聞いて呆れる――お前は闘争の火種にしかなってねえんだよッ!」 「……貴様ッ!」 マスターガンダムが跳躍する――向かう先はヴァイクラン。 十分な時間を置いた念動フィールドは出力を回復している。鋭い蹴りを危なげなく受け止めた。 すぐさま反撃のオウルアッシャーを放つヴァイクラン。だが火線が閃く瞬間にはマスターガンダムは離脱していた。 そしてその後をなぞるようにブラックゲッターの剛腕がガンダムを追う。 マスターガンダムはビームクロスをビルへと伸ばし、猿のようにビルからビルへと飛び移っていく。 やはり追う、ブラックゲッター。残ったのは騎士凰牙とヴァイクランのみ。 今の攻防、ロジャーは一歩も動けなかった。もし誰かが彼を狙えば、なすすべもなく撃破されただろう。 「私は……私の交渉は……!」 「ロジャー・スミス。貴様とあのテンカワという男に何があったかは知らん。だが、ガウルンは明確な敵だ。 私の機体はやつらと相性が悪い。協力を要請する」 「あ……ああ、そう、だな。だが、私は……」 チッ、と舌打ちが聞こえた。シャギアのものだろう。 「腑抜けめ……まあいい。私は奴らを追う。お前はナデシコに「――ガロードはどこだ?」 突如、声が割って入った。 女の声――ロジャーも、そしてシャギアも知らない声。 見上げる――そこにいたのは赤い鬼。ブラックゲッターと密接な関係を持つ、あるいはこの会場内でも最強に近い力を持つモノ。 真・ゲッターロボがそこにいた。 □ 目が覚めたのは、強烈な震動のおかげだった。 横たえられていたベッドから転げ落ち、頭をしたたかに床にぶつけるという情けない起床であったものの、ついにクインシィ・イッサーは覚醒した。 医務室から出る。どこだろう――艦内のようだ。ふらふらと彷徨い、唐突に風を感じた。 本来なら密閉空間である艦内で風が吹くはずがない。クインシィはその風が吹いてくる方へと足を向けた。 やがて、通路の一角に空いた大穴を発見した。 未だ黒煙を上げ続ける個所がある。先程の震動は砲撃を受けたことによるものと推測した。 壁に手をつき、外の景色を見下ろす。市街地――気絶する前は確かC-2にいたはずだ。 だが、あの街並みと違いここはあまりに荒れ果てている。移動したのだろうか――そんなことを考えて視線を巡らせる。 そして、見つけてしまった。悪鬼が魔神の首を刎ね、その手に掴むところを。 知っている。あれは、そう。マジンガーZ。 ――――ガロードの機体。 思い当った瞬間、意識が一気にクリアになった。 あれから何時間経った!? ここはどこだ!? 私は何をしている!? そう、気を失う直前まであの青い騎士の機体と交戦していたはず。ジョナサンが負傷して―― ジョナサン! ジョナサン・グレーンはどこだ!? ガロードもいない。まさか、あのマジンガーに乗って―― クインシィは駆け出した。とにかく、情報が必要だ。最新の、生きた情報が。 戦艦ならブリッジに行けば誰かしらいるだろうと、適当な案内板を見つけブリッジへとひた走る。 飛び込んだブリッジには一人の男。髪を逆立て眼鏡をかけている。 男が振り向く。その唇が開かれる前にクインシィは男の首を絞めあげた。 「貴様、答えろ! ジョナサン・グレーンはどこだ!? ガロード・ランは!? 状況はどうなっている!?」 「……、……ッ!」 「何を言ってる! わかるように」 と、首を絞めていては話せるものも話せないと気付く。が、 『落ち着けよ! 今はそれどころじゃねえ!』 室内隅に設置されたスピーカーから男の声が響いた。 驚き、男を凝視する。男は手振りで放せと伝えていた。とりあえず手を放す。 軽くせき込み、男は顔を上げた。 『わりぃな、喉を傷めちまってこんな方法でしか話せない。俺は熱気バサラだ。アンタは?』 「……クインシィ・イッサー。ああ……いや、済まない。私も頭に血が昇っていたようだ」 障害を持つ相手に暴力を振るったことが少し情けなくもあり、クインシィは常になく素直に頭を下げた。 「それより、さっきの質問に答えてくれ。ジョナサンは、ガロードはどこだ?」 『ここはナデシコって戦艦だ。……ジョナサン・グレーンってやつは、死んだ。アンタを救助した時、遺体を回収したそうだ』 「なん……だと……? ジョナサンが、死んだ……?」 一歩、後ずさる。やはりあのとき、ジョナサンは致命傷を受けたのだ。 気付かなかった己の不手際。そればかりかのうのうと眠っていたのだ……今の今まで。 『で、ガロードだがな。これを見りゃわかるだろう』 バサラが手を振る。すると空中に映像が映し出された。 そこには首のないマジンガーZと、放り投げられたその頭部。 「これに、ガロードが乗っているのか!?」 『ああ。さっき一瞬だが通信が繋がった、生きちゃいるが、またすぐ気を失ったらしい。まずいことにすぐ近くで派手にドンパチやってやがる』 続けて黒と白の機体が激しくせめぎ合っているところが映し出される。クインシィの見た悪鬼もそこに加わった。 乱戦となった戦場――ガロードは動けない。 踵を返すクインシィ。その腕をバサラが掴む。 『待ちな。アンタ、病み上がりで出る気か? 死ぬぞ』 「そんなことはどうでもいい! ガロードが危ないんだ、黙って見ていられるか!」 『アンタ……』 「私の機体は、真ゲッターはあるのか?」 『回収してある。だがあいつは三人乗りだって聞いてる。アンタ一人じゃ』 「十分だ!」 手を振り払い、走り出す。そこへ、 『騎士凰牙――アァァァァァァァァァクションッッッ!!』 新たな声が響く。モニターを見やれば、隻腕の黒いマシンが新たに参戦していた。 そのまま、一時砲火が収まる。何をしているか知らないが、ガロードを助けるなら今が好機だ。 今度こそブリッジを出る。格納庫の位置を確認し、走り出した。 『おい、待て』 「なんだ、まだ何かあるのか!」 どこからともなく男の声が聞こえる。艦内であればどこにでも声は届くのだろう。 『白いデカブツは味方だ。ガロードの知り合いらしい。んで新しく来たやつは多分、Mr.ネゴシエイターってやつだ。あの声のやつ、最初の場所で見た覚えがある』 そういえば、クインシィにも覚えがある。主催者の少女に大見得を切っていた、黒服の男。やつだろう。 つまりはそれ以外、真ゲッターに似た黒い機体と黒いガンダムという機体を叩けばいい。 『俺の方はまだ準備に時間がかかる。ガロードを頼む』 男が何を言っているかわからないが、どうでもいい。まずはガロードだ。 格納庫に辿り着く。真イーグル号に乗り込みシステムを起動させる。 真ジャガー号の出力が上がらない――ジョナサンの棺。歯を食い縛り悔恨を呑み込む。 各ゲットマシン、真イーグル号のシステムに同調。自動操縦スタンバイ。 いける。本調子ではなくとも、十分戦闘は可能だ。 ハッチが開く。あのバサラという男がやってくれたようだ。 操縦桿を握る。叫ぶ―― 「クインシィ・イッサー! 真イーグル号、発進する!」 弾丸のようにナデシコから飛び出る。後続の二機の位置を確認、調整。そして。 「チェェェェェェェェンジ! ゲッタァァァァァァァァァァァワンッッ!」 合体。 遅い、ジョナサンならもっと早く――無意識の苛立ちを振り払う。 今は―― 眼下で、二機の黒い機体が縺れ合いながら移動していく。ともに排除対象。 残ったのは白い機体とネゴシエイター。急行し、回線を開く。 「――ガロードはどこだ?」 相手は何か言っていたが、気にせず割り込んだ。 一拍の後、応答。白い機体だ。 「お前は……クインシィ・イッサーか?」 「ああ。ガロードは無事なのか?」 「待て。……よし、あそこだ。損傷はないようだ」 ガンスレイヴに飛ばした念を辿り、位置を特定。 瓦礫の下、ガンスレイヴに守られてマジンガーZの頭部は無事だった。 「ガロード……良かった。まだ生きてる……」 「クインシィ、状況は見ての通りだ。初対面ではあるが、協力を要請する。やつらを仕留めるのに手が足りない」 「待て、シャギア。まだ……」 「貴様は黙っていろ、ネゴシエイター! ……クインシィ、やつらを倒さねばガロードも危ない。ここは手を貸してくれ」 「……いいだろう。おい、ネゴシエイター。お前の話はあとで聞く。今はガロードをナデシコへと連れて行け」 ロジャーは彼らを止める言葉を思いつかない。 そのまま、ヴァイクランと真ゲッターは激突する殺戮者たちの下へ向かって行った。 →怒れる瞳(2)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/320.html
すべて、撃ち貫くのみ ◆VvWRRU0SzU 「あれは……キョウスケ中尉か。あの人は、今さら……!」 カミーユの見上げた空を、紅き隼が駆け抜ける。 ただ見上げるだけの自分をあざ笑うかのように、その軌跡はぶれることはない。 向かう先は異形の機体。 閃く砲火に我に返る。そうだ、呆けている場合じゃない。ベガを殺したあの男を……! 半壊した基地を走りだす。格納庫はさほど離れていない。 ユーゼスも、キョウスケも、クワトロのことも。すべては頭から抜け落ちる。あのふざけた理由で悪意をばら撒く男を、倒す。 「許さない……絶対に、許すものかッ! お前は、生きてちゃいけないんだ!」 やがて、半壊した格納庫へと辿り着く。粉塵で汚れこそすれ、VF-22Sは健在だった。 小型ということもあり、横のローズセラヴィーの影に隠れていたことが幸いしたのだろう。 その、ベガの乗機は―――右半身が丸々溶け消えていた。まるで、主の後を追うように…… また、怒りがこみ上げる。その熱を抑えないまま、カミーユはバルキリーへと乗り込む。 空でキョウスケが戦っている。だが、援護に行くのではない――― 「俺が、お前を討つ! バーナード・ワイズマンッ!」 咆哮とともに、蒼穹に向けて飛び立った。 □ 「バーナード・ワイズマン……敵の名前など、知るべきではないな」 ファルケンは目視で敵機を確認できる距離に入った。 先程の黒い機体ではないが、こちらもやはり特機。つくづく相性の悪いパイロットだと独りごちる。 眼下の基地はもはや廃墟と言う方が正しい有様だ。管制塔や倉庫など僅か残った施設がかろうじてここが先刻まで基地であったことを連想させる。 カミーユとベガ、そしてユーゼスがどうなったかはわからないが、今は敵機の制圧が最優先だ。 「その機体……またあんたか!」 「今度は見逃がさん。ここで貴様がしたことのツケを払ってもらう……!」 相変わらず全周波数帯に向けて発信される声に、だが呟きで返す。 ここに来てキョウスケに語ることはない。あるのはただ、この状況を招いたこの男、ユーゼス、そして己への怒り。 オクスタンライフルを乱射しつつ最大加速で接近する。 敵機には見た限り銃器に類する武装はないが、特機を見た目で判断するのは愚策だ。 動く前に仕留めると、一気に距離を詰める。 「く、来るなッ! 何か、何か武器は……!?」 狼狽に満ちた声が聞こえるが、容赦するつもりはない。 ブーストハンマーをセット。すれ違いざまにコックピットと思しき胸部中央へ撃ち放つ。 「うああああああああッ!」 だが完全な素人でもないらしい新兵は、腕を掲げて鉄球を防いだ。と同時に敵機が発光、その腕にある爪が展開、赤熱した。 膨大なエネルギーを纏った爪は、ファルケンの装甲など容易く引き裂くだろう。 接近戦は不得手だというのに……つくづく分が悪い、と苦笑する。 テスラ・ドライブの出力を上げ、再度加速する。 倍以上の全長だ、接近しての小回りはこちらに分がある。唯一勝っている機動力で掻き回すしかない。 敵機が再度光を放つ。今度は全身の突起に熱が集まり、本体からパージ……射出された。 飛び来る6つの鋭刃。ファルケンは後退しつつスプリットミサイルを放ち迎撃する。 「チッ、あのサイズでは一発でも受ければ命取りか。どうする……!?」 ミサイルで撃墜しきれない刃は回避あるいは力場を纏わせた翼で斬り払った。詰めた距離は開き、敵機からは再び刃状のパーツが確認できた。 破壊できず回収された刃はともかく、どうやら自己再生機能まで備えているようだ。 これがアルトあるいはアルトの後継機なら刃の中に強引に突っ込むことも可能だが、射撃兵装がメインのファルケン、そして自分の技量では攻撃を避けつつ前進するのは難しい。 何度突っ込んでもハンマーの射程まで到達できず、押し返される。 さすがに二度目の交戦だ、こちらの手の内は知られているらしい。射撃は不得手、接近されなければ致命打はない、と。 どうする、と手をあぐねている内、レーダーが新たな反応を捕らえる。眼下の基地からの反応だ。 見る間にその反応は接近してきた。どうやら戦闘機、向かう先は交戦中の特機だ。 二機を同時に視界に収めるべく移動しようとするも、その戦闘機は凄まじいスピードで突っ込んできた。 それはキョウスケの知っている機体だ。カミーユが乗っていたはずの可変戦闘機。 傍らを駆け抜けた戦闘機、特機はやはり敵と認識したか再び、刃……ブーメランを放った。 舞い踊るブーメランの中に、しかし戦闘機は減速せず飛び込んだ。 キョウスケなら後退を選ぶ場面、戦闘機はまるで軌道を読んでいたかのようにロールし、刃をすり抜けていく。 前面から迫る刃は機銃で迎撃し、囲まれれば脚部―――ガウォーク形態といったか―――を振り回し強引に軌道を変える。 瞬きをする間に戦闘機、いやバルキリーは敵機を至近距離に捕らえた。 人型へと変形し、ガンポッド、ミサイルを一斉発射するバルキリー。決まった、とキョウスケが思った瞬間。 「イグニション! うわあああああああッ!」 特機の胸部に凄まじいエネルギーが集中する。閃光は巨大な火球となり、眼前のバルキリーへと放たれる。 バルキリーの攻撃を呑み込み、誘爆させ、火球は突き進む。寸でのところでバルキリーはファイターへ変形、一気に上昇して回避した。 回避された火球は減衰する様子も見せず地平線の彼方へと消えていった。どれだけの出力で放たれたか想像もできない。 臆した様子など微塵も見せず再び飛び込もうとするバルキリー、だがその鼻先をキョウスケが抑える。 「バルキリー、応答しろ。こちらはキョウスケ・ナンブ。誰が乗っている?」 通信を送るも、返答がない。キョウスケは再度試みる。 「応答しろ、バルキリー。カミーユが乗っているのか?」 「うるさい……うるさい! 邪魔をしないで下さいよッ!」 ようやく返ってきた少年の声は怒りに満ちていて、基地で取り返しのつかないことが起こったのだと確信させた。 「あいつはベガさんを殺したんですよ! 帰る場所があった、待っている人がいた! なのに虫ケラのように踏みにじった! 許せない……許せるものかッ!」 それきり、通信は途切れた。ファルケンを跳ね飛ばさんばかりの勢いで躱し、敵機へと踊りかかっていく。 ベガが死んだ。後悔、そして怒り。だがそれよりもまずいな、とキョウスケは焦燥する。今のカミーユは冷静さを欠いている。 持前のセンスと技量、そして機体性能のおかげでなんとか被弾していないものの、地力で勝る敵手、いつか直撃を受けるだろう。 フォローしようにもカミーユの動きは直感的すぎてこちらでも掴めず、迂闊に飛び込めば同士討ちになりかねない。 これがエクセレンなら何も言わずとも合わせられるキョウスケだが、さすがに昨日今日会ったばかりのカミーユの呼吸はわからない。 援護すら難しいか……と歯噛みしていると、通信が入る。カミーユかと思ったがそうではない。基地の管制塔からだ。 「キョウスケ・ナンブ、聞こえるか? こちらはユーゼスだ。応答を願う」 「ユーゼス……生きていたか。貴様には聞きたいことが山ほどあるぞ」 「心得ているよ、だがそれはあの機体を無力化してからにしてくれ。いつまた地上を攻撃されるかわからん」 「言われずとも……何、無力化だと?」 「時間がないので詳しくは言えんが、あの機体には高度な人工知能が搭載されている。破壊されるわけにはいかんのだよ」 モニターの中でユーゼスは首輪を指で叩く。解析に必要、と言いたいのだろう。 「簡単に言ってくれるな。破壊ですら難しいぞ」 「君が一度下した相手だろう? 同じことをもう一度やってくれと言っているのさ」 抑揚のない声ではあるが、キョウスケには暗にお前の不手際だ、と言っているように思えた。 「……俺の責任であることは認めよう。だが貴様にもその一端はある。落とし前はつけてもらうぞ」 「構わんよ。私もできる限りの協力はする。しばし時間を稼げ。直に私も出る」 通信は途切れた。信用などできるはずもないが、それでも今はやつの手が必要だ。 時間を稼ぐ。不本意だが、意志の疎通のできていないカミーユとでは敵機の撃破は困難。仕方ないと無理やりに自分を納得させた。 カミーユは相変わらずブレーキが壊れた車のようにがむしゃらに攻撃を仕掛けている。 援護するには敵機だけでなくカミーユの動きも念頭に入れて動かねばならない。 「俺がフォローする側、か。エクセレン、お前の気持ちが少しだがわかった気がするよ」 突っ込み専門だったアルト、その隙をいつでもカバーしてくれたヴァイス。 やってみれば難儀なことだ、と呟いて、ファルケンを加速させた。 □ 「始まったか」 基地を臨む森の中でも砲火の煌めきは確認できた。派手に撃ち合っているようで、五感の鈍ったアキトにも戦の匂いは感じ取れた。 あの寡黙な男は勝つだろうか? いずれ消すべきとは考えていても、もしここで彼が敗れれば今度は自分が危うくなる。 もし発見されれば薬を飲まざるを得ないだろう。それでもこの機体では、勝てる見込みは薄いように思えたが。 「万が一のこともある……離脱する準備はしておくか」 できるだけ長距離を移動できるようにブースターを調整する。小回りは効かずとも瞬発力ならこの機体は中々のものだ。 タイミングさえ誤らなければ撤退は可能。薬をいつでも服用できるよう、一錠をビンから出して懐へ入れる。 準備が終わり、改めて戦場へ目を向ける。紅い隼は接近に手間取っているようで、大型の敵機に近づいては離れてを繰り返している。 状況は不利……撤退を第一に考え始めた時。不意に暗号通信が入った。 「アルトアイゼンのパイロット、応答しろ。位置は把握している。1分以内に応答がなければ敵と判断し砲撃を開始する」 位置を掴まれていることよりも、ピンポイントでこのアルトに通信を送られたことに狼狽した。 発信源は基地、管制塔だった。 なるほど基地の目と言えるレーダーを統制する管制塔なら隠れていたアルトを発見できたのも頷ける。 だが何故この機体固有の周波数を知っているのか。 (いや、こいつは『アルトアイゼン』と言った。キョウスケ・ナンブと同じく、この機体を知っているものか……!) 以前にこの機体に乗っていたのなら固有周波数も知っていて当然だ。そして、アルトには砲撃に対応する装備がないことも。 この距離では当たることはそうないだろうが、存在を喧伝されるのはまずい。誰がどう見ても高機動機のファルケンより鈍重そうなアルトの方が狙いやすいだろう。 まず数を減らすとばかりに狙われてはかなわない。しぶしぶ、通信に応じる。 「こちらはアルトアイゼン、……テンカワ・アキトだ」 偽名を使うかとも考えたが、機体が変わっているのだ。もし知った顔に会ったとき、ガイの名前を名乗り続けていてはむしろ不審がられる。 「テンカワ・アキト……私はユーゼス・ゴッツォという者だ。いくつか聞きたいことがあるが、構わんかな?」 「俺はキョウスケ・ナンブに連れられてきた。戦う気はない」 「ふむ、中尉にか……よろしい、敵ではないと判断しよう。では何故中尉を援護しないのかね? こちらから確認する限り、アルトに大きな損傷は見受けられないが。 ああ、先に言っておくが私は出られる機体がない。あの特機に全て破壊されたのでな、お前はどうだなどと聞いてくれるなよ」 敵ではないと言いつつも、声には微塵も友好的な成分は含まれていない。 「……問題があるのは、俺自身だ。身体に障害を持っている」 一方的に手札を晒すことに憤りを感じるが、主導権はもはや相手にある。ここはやり過ごすしかない。 「障害……ね。その割にはその機体、戦闘を経験したかのような有様だな? 本当に戦えないのかね?」 と、声の調子が変わる。感情を感じさせない人形の声から、蛇のような禍々しい気配へと。 「それは、」 「私の考えはこうだ。君は『戦えない』のではなく『戦わない』。何故なら戦える時間あるいは機会に限りがあるから。 そしてそれは補えるものでなく、故に自分が直接襲われるような事態でもなければ戦闘は極力控えたい。……違うかね?」 抗弁を遮られ、続けざまに放たれた言葉はまさに今のアキトの現状そのままだった。 なんとか否定しようとするも、口を開く前にまたも先手を打たれる。 「加えて言うならその機体、アルトアイゼン。実は私に支給された機体もそれでね。どうして君が乗っているのか、答えられるか?」 「同じ機体が支給されたのだろう。あれだけ参加者がいたのなら同一の機体があってもおかしくはない」 「なるほど、おかしくはないな。だがそれを言うには機体に問題があるぞ? 一度乗った身から言わせてもらえばアルトアイゼンは決して使いやすい機体ではない。 装甲と引き換えにした機動性、実弾のみで固められ、射出型のクレイモアやステークといった癖の強い兵装。突進力こそあるものの最悪と言ってもいいほどの機体バランス。 たとえ首輪が操縦方法を示すとはいえ、そのような扱い辛い機体ばかりでは殺し合いなど促進しない。私が主催者なら二機も支給することは有り得んな」 即座に返ってきた声は確信に満ちていて。 「……そうそう、私はこの基地や市街地を探索したが放置されている機体や資材はなかった。 また補給も行ったが、補給されるのは失った弾薬とエネルギー系のみ。 損傷部位は補修されず、故にこの会場での修理は応急処置程度しか行えず欠落した部位はそのものが消滅した場合修復は不可能だ。私の機体でいえば左腕だな。 だがそのアルトアイゼンにはさしたる損傷はなく、カラーリングも異なる。 つまりその機体と私に支給された機体は別物? ……いいや違うな。その機体は間違いなく私に支給されたアルトアイゼンだ」 口を挟む暇などなかった。この男、僅かな情報から一気にこちらの核心へと迫ってくる。これ以上情報を与えるのはまずい。 「……矛盾しているぞ。修復が不可能ならば、何故この機体には左腕がある。この左腕こそが違う機体であることの証拠だろう」 「そう、証拠だ。私はその機体に乗っていた時、一度戦闘を行ってな。左腕以外にも損傷を受けた部位がある。君の機体、まったく同じ箇所にその損傷がある。これはどう説明するつもりかね?」 あの少女、完璧には修復しなかったのか―――思考が弾ける。 突き付けられた言葉は刃のようだった。銃火を交えないまでも、これはたしかにこの男とアキトとの戦いだ。 迂闊なことは言えない。主催者と接触したことを知られてはならない、絶対に。 損傷とやらは気になるが、ここで大きな反応を返しては相手の思うつぼだ。 「……そんなものはどうとでも言える。貴様が言っていることがハッタリで、俺から情報を引き出そうとしているということもありえるだろう」 とはいえ、有効な返し方も思いつかない。なんとか煙に巻くしかない。まさか主催者が修復してくれた、などという突拍子もない考えには至らないだろうと願って。 だが。 「その機体の本来のパイロット、君を連れてきたキョウスケ・ナンブだ。彼はあの主催者を一度撃破しているそうだ」 「……それがどうした」 「自らを葬った男とその乗機。何らかの思い入れがあってもおかしくはないな。特にあのアルフィミィとかいう小娘、キョウスケ・ナンブとは深い関わりがあるように見えた」 「だからそれが」 急に見当違いのことを言い出した男に困惑する。言葉を続けようとしたとき、凄まじい悪寒が全身を走り抜けた。 「戦えないパイロットと使えなくなった機体。そんな者がどうやって戦闘を切り抜けた? 簡単だ、誰かの助力があった。では誰だ? 仲間、違うな。君の念は孤独なものだ。他者を拒み、孤独であろうとするものだ。なら考えられる可能性は一つ……」 一拍置いて。 「……貴様ッ! 主催者と接触し、機体を修復され、何らかの取引をした……そうだなッ!?」 語気も荒くに断言された。 ……なんだこいつは。今さらながらにアキトは恐怖を覚えた。この男は危険だ。これ以上話すべきでは――― 「……っと、失礼。少し熱くなったようだ……。とは言え、今の推論、間違ってはいないと思うがどうかね?」 唐突に重苦しいプレッシャーが消える。どうといわれても答えようはない。もし答えたら―――いや、あの少女は特に秘密にしろとは言わなかった。 今も首輪を通して聞いているだろうが、特に制止される様子もない。ばれても困らないということだろうか。 どう答えたものかと思案していると。 「……まあ、答えにくいものであろうな。私も少し急ぎ過ぎたようだ、この件は後で話すとして……本題に入ろう。 私は上空で交戦中の特機を確保したい。キョウスケ・ナンブは腕は確かだが、機体性能に差がありすぎる。彼一人では困難だろう。 一人でも多くの手が欲しいのだが……協力する気はないかね?」 先程とは打って変わった内容だった。後で、がいつかはわからないが、こいつは確実に殺さねばならない。今ここを離れるわけにはいかなくなった。 「……この機体では大した援護はできん」 もはや戦えることが前提となっているが、この男相手に隠し通すのは難しいと思えた。どのみち、生き残るのがまず最優先だ。敵機の排除に異論はない。 「それについては問題ない。ここにはアルトより強力な特機が一機ある。協力してくれるなら君に譲り渡そう」 「貴様、さっきは機体はないと」 「信用できないのはお互いさまということだ。むしろ厚意と思ってもらいたいな。その機体よりは優勝が狙いやすいはずだ」 優勝、と言った。どこまで見透かされているのか…… 「……俺が優勝するつもりだと知った上で、誘っているのか」 「もちろんだとも。別に青臭い正義感で仲間になれと言っているわけではない。この場を切り抜ける最善手を打っているだけだ」 どうするか。この男はいずれ殺すにしろ、今この場にいるのは自分たちだけではない。 特機、そしてキョウスケ・ナンブが――― ―――キョウスケ・ナンブが戦っている。そうだ、今なら――― ふと思いつく。この状況下なら。そしてこの男なら。 「……条件がある」 「なんだね?」 「キョウスケ・ナンブを殺す。それだけだ」 そう、これはチャンスだ。あの腕が立ち、油断しない男も戦闘中なら、それも味方からなら。……討つのは容易い。 普通ならキョウスケの仲間というこの男に言っても承諾などするはずがない、だが――― 「……いいだろう。特機を確保後であれば、キョウスケ・ナンブの殺害を許可する」 やはり、乗ってきた。この男には仲間意識などなく、あるのは徹底した合理性だ。 「随分、軽く決めるのだな。仲間なのだろう?」 「すでに聞くべきことは聞いた。腕は惜しいが飼い慣らせない狼など傍に置いておくメリットはない」 声には一切の感傷がない。本当に、必要ないから切り捨てる、それだけだというように。 「君がどうしてキョウスケ・ナンブを殺すのか興味はあるが……まあ後でおいおい聞くとしよう。この地点に来たまえ。君の機体が置いてある」 座標が転送され、通信が途切れた。 現在位置からでは2分ほどの距離―――薬を飲めば、だが。歩くのもやっとというこの体で油断ならないユーゼスなる男の前に出向くのは危険…… 躊躇なく、薬を噛み砕いた。身体を覆う倦怠感が掻き消える。 蒼いアルトが弾かれたように発進する。上空からでも確認できるだろうが……今のキョウスケにそんな余裕はないだろう。 もちろん、急ぐに越したことはない。目標地点が見えたところで身体を固定するハーネスを解き、いつでも降りられるようにする。 辿り着いた場所には、大型の特機があった。マントを纏う漆黒の体躯、鋭い刃を生やした腕、ピエロの仮面をつけた頭部。 たしかにアルトよりよほど強力なのは見て取れる。それにこの色、禍々しさ―――復讐者たる自分にはお似合いだ。 周辺にユーゼスはおらず、訝しりながらもアルトを降りた。 「ブラックゲッター」。操縦席に座ったとたん流れ込んできた情報はこの機体の名称を告げていた。 ゲッター線なるエネルギーで駆動し、インベーダーを駆逐するゲッターロボ、その一機。 だが首輪は同時に炉心の異常をも告げていた。動くことはできるが、炉心から直接エネルギーを供給するゲッタービームの使用は不可、と。 機体をチェックしていると、不意に通信が入った。 「どうかね、ブラックゲッターの乗り心地は? 接近戦用の特機だ、アルトに乗っていた君なら使いこなせるだろう」 「ふざけるな。この機体、炉心に異常がある。まともに動くのかすら怪しいものだ」 「何、使えないのはゲッタービームだけだ。格闘戦なら問題なくこなせる。その辺に武器も転がっているはずだ」 辺りを見渡せば、そこには一振りの巨大な戦斧。アルトでは振り回せない大きさだが、この機体なら。 「一応、応急処置は済ませてある。突然機体が爆散するなどということはないから安心したまえ」 「……信用できるものか」 「それはそちらの自由だ。……さて、言っておくべきことがいくつかある。 まずあの特機は破壊せず無力化すること。まあ自己修復機能もある、破壊するつもりで攻撃して構わんがな。コックピットを直接つぶしてくれれば助かる。 次にあの戦闘機……確認できるか?」 ユーゼスの言葉で上空を見やる。たしかにそこには一機、青い戦闘機が飛んでいた。 自分に最初に支給されたYF-21によく似た機体だ。同型、あるいは後継機だろうか。 「確認した。あれは敵か?」 「いや、こちら側の人間だ。カミーユ・ビダンという少年が乗っている」 「……そうか、で?」 「それだけだ。何をしろと言うつもりはないよ」 ……殺しても構わない。言いたいことはそういうことだろう。 「……了解した。もういいか」 「いや、もう一つ。君は基地に保護したことにする。キョウスケ・ナンブは勘が鋭い、気付かれては面倒だ。 ブラックゲッターには私が乗っていることにしておけ。通信は私に転送されるように細工しておいた。君は敵機の制圧に専念してくれ」 その意見には賛成だ。了解、と返し通信を切る。 薬を飲んでおよそ5分。残り25分で敵機の制圧、キョウスケ・ナンブ、カミーユ・ビダン……そしてユーゼス・ゴッツォの殺害。 厳しいが、やれなくはない。この乱戦だ、何が起きても不思議はない―――殺意を仮面の下に押し込み、アキトは、黒いゲッターは飛び立った。 □ 「キョウスケ・ナンブ。援護する」 その声は唐突に響いた。 特機とカミーユ、その双方に注意を配り神経をすり減らしていたキョウスケは新たな反応に気づかなかった自分に毒づいた。 基地から上昇してきた機体、あれは最初に交戦した黒い特機。目前の敵手が最初に乗っていた機体。 ユーゼスは大破したと言っていたが……やはり、ブラフだったようだ。 問い詰めることが増えたなと思いつつ、その考えを頭から追い出す。今考えることではない。 ともあれ、これで三機。あの黒い特機―――ブラックゲッターと言うらしい―――の攻撃力なら、敵機に致命打を与えることも可能だろう……通常なら。 ファルケンが示すブラックゲッターのデータは依然交戦した時とは比べ物にならないほど低い数値を示している。 「ユーゼス、話は後で聞く。その機体、戦えるのか」 「格闘戦はこなせるが、残念ながら最大の打撃力であるビームは使用できん」 「チッ、当てにならんやつだ……!」 「そう言ってくれるな。今、もう一機の起動準備を並行して進めている。ローズセラヴィーだ、知っているだろう。あれの砲撃なら十二分だ」 「……ベガは死んだと聞いた。誰が動かすんだ」 「それも私だ。複雑な戦闘は不可能だが、狙った地点を砲撃するだけなら遠隔操作とあらかじめ組んでおいたプログラムで行える。 チャージまでの時間を稼げ。あとは私の支持するタイミングで一斉攻撃を仕掛ける」 「いいだろう……乗ってやる。どれくらいかかるんだ」 「月の子の射出は終了した。チャージまで2分というところだ」 基地の上空、交戦空域より更に上。二機の小型デバイスが上昇していくのが見える。 ある程度まで上昇したデバイスは停止し、展開した。 「この世界では雷雲などそうそう望むべくもない……そのあたりを主催者も考慮していたようだ。 月の子の周辺の空間が歪曲している。どこからかエネルギーが転送されてきているようだな」 「理屈はどうでもいい。2分だな?」 「ああ。だが時間を稼ぐだけでは足らん。確実に命中させるために足を止めろ」 「無茶を言う……しくじるなよ、ユーゼス」 「お互いにな」 2分。暴走するカミーユはともかく、自分とブラックゲッターでなんとか敵機の推進装置を破壊するしかないだろう。 「カミーユ、聞け。黒い特機にはユーゼスガ乗っている。今は撃つな。 そして2分以内に敵機の移動力を奪う。成功しようがしまいが、合図したら敵機から距離を取れ。巻き添えを食らうぞ」 返事はないとわかってはいたが、言っておかなければ本当に巻き込みかねない。 ブラックゲッターが突進していく。機体特性からしてファルケンは援護に徹するべきだ。 射撃は苦手と言っている場合ではない……ファルケンもライフルを放ちつつ飛び込んでいった。 □ 「また増えた!? しかもあれは……ブラックゲッター! まだ動いたのかよ!」 メディウス・ロクスの中、バーニィは必死に機体を制御していた。 もともとこの機体は複座だ。一人が操縦を、一人が機体のエネルギー管理を担当し、十全の力を発揮する。 ゼクス・マーキスのような優れた技量のパイロットやユーゼス・ゴッツォのように操縦・管制を同時にこなせる者なら一人でも支障はないが、新兵上がりであるバーニィには荷が重すぎた。 AI1とかいう人工知能もサポートしてくれてはいるが、その方面に知識のないバーニィでは有効にAI1を活用することもできない。 機体性能でなんとか紅い機体を寄せ付けずにいたら、新たに参戦してきた戦闘機は手に負えないくらい速く、そして先読みされているかと思うほどに攻撃が当たらない。 幸い火力は低いものの、時折り肉薄してはバリアを纏う拳を撃ち込んでくる。あれがまともにコックピットへ当たればさすがに死ぬだろう。 死を遠ざけようとしつつも止めてほしいと願う……矛盾だとわかってはいても止められない。 自分はどうしたいのか。この場をどのような形で切り抜けたいのか、それすらもわからない。 ただ目前に迫る死を回避しようと、それだけを想い操縦桿を握る。 やがて、火器が尽きたか戦闘機は接近戦を果敢に挑んでくるようになった。 こちらの距離だ、攻撃を―――おかしい、紅い機体の援護がない。先程までの、効果が少ないとはいえ牽制の意味はあった砲撃が止んでいる。 咄嗟にレーダーを見れば、いた。少し距離を取って、二機―――二機? そして、ブラックゲッターまで戦線に加わった。余裕の体で作戦会議でもしていたのだろうか。 戦闘機が、そしてブラックゲッターが凄まじいスピードで向かってくる。その後ろを固めるのは紅い機体。 四機が交錯する。 紅い機体は後ろからライフルを連射するも、命中率は低い。射撃は不得手という勘は当たっていたようだ。 意識をブラックゲッターと戦闘機に集中する。より危険なのはこの二機だ。 ブラックゲッターが斧を振り回す。スパイラル・ファングで受け止めるも、その隙に戦闘機が殴りかかってきた。 コックピットを守るために肩で受ける。光を纏った拳は小型機とは思えないパワーで肩の装甲を吹き飛ばした。 後退しなければ……後ろに紅い機体。回り込まれた。至近距離でハンマー。 背面に直撃。弾け飛ぶメディウス・ロクス。 もうダメだ―――と諦めが頭をもたげる。降伏しよう、と誰かが囁き、受け入れられるはずがない、とまた別の誰かが否定する。 前にも後ろにも進めない……でも。 基地の惨状を目に焼き付ける。あそこには人がいたはずだ。そして、何人かは死んだはずだ――― ここで引くことはできない。何のために引き金を引いたのか。自分がここで折れれば、そのために死んだ人は何なのか。 そうだ、もう後戻りはできない。全力で戦うことしか、できることはない。 態勢を整える。ブーストに損傷、機動力が67%に低下―――まだやれる! 「イグニション……!」 エネルギー全開。 この機体の膨大な出力を全て攻撃に回す。敵機はどれも一騎当千のパイロット揃いだ、一機ずつでは埒が開かない。 すべて同時に撃墜すべく、AI1が指し示す最善の攻撃プランを実行する。 「ヘブン・アクセレレイション! 行けぇぇぇええええええええええッ!」 虚空に穴が穿たれ、そこから全てを溶かす無明の闇が溢れ出す。メディウス・ロクスを除き、あらゆるものがその中心点に向けて引き寄せられていく。 紅い機体、青い戦闘機、ブラックゲッター……接近していたその全てが射程に入った。 本来は後部座席で制御するべき兵装なのか、収束率が低い。それでも三機の動きは止まった。 引力から離脱するべく三機は全力でブースターを吹かしている。だが一向に機体は動かない。 元より一手で倒しきれるとはバーニィも思っていない。必要だったのは三機を一度に狙える状況だ。 「ライアット・ブーメラン……行けよぉッ!」 都合6つのブーメランを解き放つ。一機につき二本、それぞれ違う軌道で射出。 どの機体も動かない―――勝ったッ! ―――そう思った瞬間、機体に衝撃が走った。 見る間にコックピットをレッドランプが埋め尽くす。何が起こったんだ……と、AI1に確認する。 【高密度指向性エネルギー体の衝突。右脚部及び右腕部消滅、出力43%に低下】 映し出されたのは無機質な文字の群れだが、バーニィに絶望を植え付けるには十分だった。 地上、右半身が破壊されている大型の赤い機体。その機体がいま、巨大な砲身を向けていた。どうやらあれで砲撃を喰らったらしい。 まだ生き残ってる人がいたのか、と後悔と同時、安堵が込み上げる。次の瞬間それどころじゃないと思い直すも、被害は甚大だ。 見れば、敵機たちも健在だった。 ブラックゲッター、そして紅い機体にはライアット・ブーメランが多少なりとも損傷を与えたようで、両機ともに武装を取り落としている。 赤い機体はライフル、ブラックゲッターは斧。 戦闘機は驚いたことに全くの無傷だった。あの状況でも躱してのけたらしく、まさか噂のニュータイプか、なんて考えが頭をよぎる。 仕留めそこなったのは痛いが、敵もあれが切り札だったようだ。そのためにわざわざ接近戦を挑み、動きを止めたのだろう。 眼下の機体から感知できるエネルギーはゼロに近い。もうあの砲撃はないと判断し、ここは逃げるべきかと撤退を視野に入れる。 どうやら人的被害は最小に留まったようだ。自分のやったことが正当化されるわけではないが、その事実はバーニィの心をいくらか慰めた。 もはや気負うこともなく、冷静に戦場を見れば……上空に何か反応がある。確認しようとした刹那、その反応が膨大なエネルギーを打ち出した。 向かう先は地上の大型機……その巨砲。 「あの装置はエネルギーをチャージするものか……!? くそっ! チャージなんてさせるものか!」 もう一機の装置へとターミナス・ブレイザーを放つ。結果を確認もせず、今度は地上へ。 生き残った人には悪いが、あの大砲だけは破壊しなければ逃げることも難しい。 その瞬間、バーニィは勝つことよりも逃げることを優先し、一瞬だけ、対峙していたはずの三機の存在を忘れた。 それはすなわち『油断』であり、敵対していたパイロット達からすればどうしようもなくわかりやすい『隙』だった。 一秒。黒の機体が傍らを駆け抜ける。 メディウス・ロクスの左腕が宙に舞う。 二秒。紅の機体がハンマーを振り下ろす。 メディウス・ロクスの右腕が付け根から粉砕された。 三秒。ようやく振り返ったバーニィが見た物は。 パイロットの怒りをそのまま形にしたかのような、蒼い炎。 スロー再生のようにコックピットへ、そこにいる自分へ向けて突き進んでくるそれを見つめ、思う。 ―――ごめんな、アル……クリス。俺はもう、帰れない――― 言葉に出したかどうか。それを確かめる間もなく、バーナード・ワイズマンはこの世界から消え去った。 →すべて、撃ち貫くのみ(ver.IF)(2)
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/305.html
(2006/6頃) 初代スーパーロボット大戦 各ステージ攻略データ5 ここでは初代スパロボの各ステージのデータを掲載します。 第10話 たとうかいの けっせん マップ表説明 陸地(平地、森、山など) 海 進入不可能地域 ▲ タワー ★ 敵本拠地 ◆ 敵増援出現位置 第10話 たとうかいの けっせん だい10わ 「たとうかいの けっせん」 たびかさなるしっぱいをつぐなおうと とうとうピグドロンは みずからぐんをひきいてヒーローたちに たたかいを いどんできた! けっしのかくごのピグドロンに ヒーローは どうたたかうのか!? ヒーローたちの かつやくによって てきのほんきょちは かんらくした だが てきはまだまだ きょうりょくなぶたいを おくりこんでくるだろう はたしてヒーローたちのうんめいは? じかい 「ギルギルガンのなぞ」 に ごきたいください 第10話マップ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 1 2 3 ★ 4 ▲ 5 ◆ 6 7 ▲ 8 9 10 11 12 13 ▲ 14 15 16 17 18 19 20 21 ▲ 22 23 24 25 ▲ 26 27 28 29 30 31 敵ユニット(16体+7体) ユニット名 レベル 適正 移動力 HP こうげき すばやさ ぼうぎょ カリスマ ちゅうぎ 機体数 備考 バウンド・ドック 8 りく 6 54 35 34 22 38 93 3体 キュベレイ 7 りく 7 53 30 32 31 96 0 2体 グラトニオス 9 そら 7 57 43 25 17 0 99 2体 グロッサムX2 7 みず 4 56 39 23 20 0 99 4体 ベルガ・ギロス 9 りく 8 54 33 37 21 97 92 1体 ベルガ・ダラス 9 りく 7 53 33 37 21 78 83 1体 ズサ 8 りく 6 49 28 29 19 38 84 2体 ピグドロン 7 そら 7 76 38 40 40 88 0 1体 BOSS!! グラトニオス 8 そら 7 55 42 24 17 0 99 7体 26EP、27EP、28EP、29EP、 30EP、31EP、32EP増援 攻略 2体出現するキュベレイ、水中で圧倒的な強さを見せるグロッサムX2、7体も出現するグラトニオスなど強敵は多いのですが、 なんといってもこの面攻略のカギは敵ボスのピグドロン。とにかく今までの敵と比べると半端じゃなく強いです。 その強さの主たる原因はぼうぎょが40ある点。こうげきを40まで高めた味方が攻撃力10の武器で攻撃したとして、 わずか10ダメージしか通らないのです。しかもすばやさも40あるので、攻撃を回避される可能性もかなり高いです。 通常、ボスは本拠地の地形効果で毎ターンHPを回復してしまうので、1ターン殺を狙いたいところですが、 このピグドロンに関してだけは1ターン殺はムリでしょう。というか、手持ちの戦力によっては倒すのが不可能ですらあります。 一応やるだけはやってみて、もし不可能だと思ったら、先に紹介した「第1次を突破する2つのウラワザ」を活用してしまうのがいいでしょう。 攻略情報(旧)に戻る
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/1159.html
作品名:マ行の巨大ロボットアニメ作品のうち、2010年5月以降で完走した(またはリアルタイム鑑賞中の)作品の全リスト。 ※「巨大ロボットアニメ」:通常の巨大ロボットアニメの他、①巨大ロボットが多数登場する、等身大ロボットが主人公の作品 ②SRW参戦済作品全般 を含む ※「参考作品(その他アニメ)」何らかの巨大メカ成分を含むアニメを抜粋 ※キャスト記載は原則的に8名以内に厳選。 ※キャストの注記 <主>:主人公 <パ>:主人公の異性のパートナー <仲>:その他の仲間 <敵>:敵 <ラ>:非戦闘系作品における対抗者(ライバル) <他>:その他 ※主要メカ・主要兵器の表記 [機体の一般分類](メカの種別)/メカの名前(作品中での位置づけ概要) ※キャスト、主要メカの色 青色:男性 ピンク:女性 緑色:性別なし(純粋なメカ) ※SRW初出のうち、実質的な初参戦作品(参戦作品として正式にラインナップされていないもの)は緑字で記載 <SF映像作品リスト> SF映像作品リスト01( - 1999年) SF映像作品リスト02(2000年 - )巨大ロボットアニメとその関連作品、SFファンタジーアニメと一般アニメ(参考掲載)、特撮作品 <巨大ロボットアニメリスト> 巨大ロボットアニメリスト(ア行) 巨大ロボットアニメリスト(カ行) 巨大ロボットアニメリスト(サ行) 巨大ロボットアニメリスト(タ行) 巨大ロボットアニメリスト(ナ行) 巨大ロボットアニメリスト(ハ行) 巨大ロボットアニメリスト(マ行)<※参考掲載>魔境伝説アクロバンチ(1982-) マグネロボ ガ・キーン(1976-) マクロス7(1994-)(関連)マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!(1995-) (関連)マクロス ダイナマイト7(1997-) マクロスプラス(1994-)(関連)マクロスプラス MOVIE EDITION(1995-) マクロスF(2008-)(関連)劇場版 マクロスF 2部作・劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~(2009-)・劇場版 マクロスF 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~(2011-) (関連)マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!(2012-) 魔法騎士レイアース(1994-) 魔神英雄伝ワタル(1988-)(関連)魔神英雄伝ワタル -終わりなき時の物語-(1990-) 魔神英雄伝ワタル2(1990-) マジンガーZ(1972-)(関連)劇場版マジンガーシリーズ・マジンガーZ対デビルマン(1973-)・マジンガーZ対暗黒大将軍(1974-)・グレートマジンガー対ゲッターロボ(1975-)・グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突(1975-)・UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー(1976-)・グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣(1976-) マジンカイザー(2001-)(関連)マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍(2003-) マジンカイザーSKL(2011-) マシンロボ クロノスの大逆襲(1986-)(関連)レイナ剣狼伝説・レイナ剣狼伝説I(1988-)・レイナ剣狼伝説II(1988-)・レイナ剣狼伝説III(1989-)・LIGHTNING TRAP LEINA LAIKA(Ⅳ)(1990-) マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ(1987-) 魔動王グランゾート(1989-) 未来ロボ ダルタニアス(1979-) 無限のリヴァイアス(1999-) 無敵王トライゼノン(2000-) 無敵鋼人ダイターン3(1978-) 無敵超人ザンボット3(1977-) 無敵ロボ トライダーG7(1980-) メガゾーン23(1985-)(関連)メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い(1986-) メタルスキンパニック MADOX-01(1987-) ~~~~~ <参考作品:その他アニメ>魔法少女まどか☆マギカ(2011-) <参考作品:その他アニメ>未来少年コナン(1978-) <参考作品:その他アニメ>モーレツ宇宙海賊(2012-) 巨大ロボットアニメリスト(ヤ行) 巨大ロボットアニメリスト(ラ・ワ行)主要参考作品リスト(特撮・ウルトラマンシリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・仮面ライダーシリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・スーパー戦隊シリーズ) 主要参考作品リスト(特撮・メタルヒーローシリーズ) <SF・ファンタジーアニメリスト> SF・ファンタジーアニメリスト(ア行) SF・ファンタジーアニメリスト(カ行) SF・ファンタジーアニメリスト(サ行) SF・ファンタジーアニメリスト(タ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ナ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ハ行) SF・ファンタジーアニメリスト(マ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ヤ行) SF・ファンタジーアニメリスト(ラ・ワ行) <◆マ> ◆魔境伝説アクロバンチ(まきょうでんせつアクロバンチ)★スパロボ初参戦:COM3(2003年) ※2010/5以降で未チェックの作品。スパロボ参戦済のため参考掲載 ◆マグネロボ ガ・キーン【マグネロボシリーズ】(マグネロボ ガキーン) 媒体 TV・アニメ 時期 1976 9/5- 作品の長さ 39話 / 計15.6時間 キャスト <主>北条猛(CV 古川登志夫)<主>花月[かづき]舞(CV 杉山佳寿子)<仲>花月守(CV 内海賢二)<仲>小松独[ひとり](CV 野田圭一)<仲>肥前太(CV 増岡弘)<仲>辻天才(CV はせさん治)<敵>ブレーン総司令官(CV 柴田秀勝)<敵>イザール帝王(CV 内海賢二) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)ガ・キーン(主人公ペア搭乗機)[ - ](移動拠点)ゴッドフリーダム(主人公達の拠点)[合成獣](巨大ロボ)バルドス(初登場機・第1話) ◆マクロス7【マクロスシリーズ】(マクロスセブン)★スパロボ初参戦:D(2003年) 媒体 TV・アニメ 時期 1994 10/2- 作品の長さ 49+3話 / 計20.8時間 キャスト <主>熱気バサラ(CV 林延年(現・神奈延年)、歌 福山芳樹)<仲>ミレーヌ・フレア・ジーナス(CV 桜井智(現・櫻井智)、歌 チエ・カジウラ)<仲>レイ・ラブロック(CV 菅原正志)<仲>ビヒーダ・フィーズ(CV 高乃麗)<仲>ガムリン木崎(CV 子安武人)<仲>マクシミリアン・ジーナス(CV 速水奨)<仲>ミリア・ファリーナ・ジーナス(CV 竹田えり) 主要メカ主要兵器 [<可変戦闘機>](宇宙戦闘機)VF-19改 エクスカリバー(主人公搭乗機)[ - ](移動拠点)シティ7 + バトル7(主人公達の拠点 + 戦闘母艦)[プロトデビルン](異星生命体)<敵>ギギル[CV 西村智博(現・西村朋紘)](※等身大)<敵>シビル[CV 中川亜紀子](※等身大)<敵>ガビル、ガビグラ[CV 陶山章央]<敵>ゲペルニッチ[CV 井上瑤] 関連作品(1) ◆マクロス7 銀河がオレを呼んでいる!【マクロスシリーズ】( - ぎんががおれをよんでいる)【主要追加キャスト】<仲>エミリア・ジーナス(CV 根谷美智子、歌 奥土居美可)<敵>ナッターバルゴ(CV 高橋広樹) 媒体 映画・アニメ 時期 1995 10/7- 作品の長さ - / 計0.5時間 関連作品(1) ◆マクロス ダイナマイト7【マクロスシリーズ】★スパロボ初参戦:第2次Z再(2012年)【主要追加キャスト】<仲>エルマ・ホイリー(CV 阪口あや)<仲>ライザ・ホイリー(CV 岡本麻弥)<仲>グラハム・ホイリー(CV 中田譲治)<仲>ローレンス(CV 中原茂)<他>銀河クジラ(CV - ) 媒体 OVA 時期 1997 12/18- 作品の長さ 4話 / 計2.0時間 ◆マクロスプラス【マクロスシリーズ】(マクロスプラス)★スパロボ初参戦:α(2000年) 媒体 TV・アニメ 時期 1994 8/25- 作品の長さ 4話 / 計1.6時間 キャスト <主>イサム・ダイソン(CV 山崎たくみ)<仲>ガルド・ゴア・ボーマン(CV 石塚運昇)<パ>ミュン・ファン・ローン(CV 深見梨加)<他>シャロン・アップル(CV 兵藤まこ)<仲>ヤン・ノイマン(CV 西村智博)<仲>ルーシー・マクミラン(CV 林原めぐみ)<他>マージ・グルドア(CV 速水奨) 主要メカ主要兵器 [<可変戦闘機>](宇宙戦闘機)YF-19(主人公搭乗機)YF-21(ガルド搭乗機) 関連作品(1) ◆マクロスプラス MOVIE EDITION【マクロスシリーズ】. 媒体 映画・アニメ 時期 1995 10/7- 作品の長さ - / 計1.9時間 ◆マクロスF【マクロスシリーズ】(マクロスフロンティア)★スパロボ初参戦:L(2010年) 媒体 TV・アニメ 時期 2008 4/3- 作品の長さ 25話 / 計10.0時間 キャスト <主>早乙女アルト(CV 中村悠一)<パ>シェリル・ノーム(CV 遠藤綾、歌 May n)<パ>ランカ・リー(CV 中島愛)<仲>オズマ・リー(CV 小西克幸)<仲>ミハエル・ブラン(CV 神谷浩史)<仲>ルカ・アンジェローニ(CV 福山潤)<仲>ジェフリー・ワイルダー(CV 大川透)<他>グレイス・オコナー(CV 井上喜久子)<仲>ブレラ・スターン(CV 保志総一朗) 主要メカ主要兵器 [<可変戦闘機>](宇宙戦闘機)VF-25 メサイア(主人公他汎用機)[ - ](宇宙戦艦)マクロス・クォーター(主人公達の母艦)[バジュラ](異星生命体) 関連作品(1) ◆劇場版 マクロスF 2部作【マクロスシリーズ】・劇場版 マクロスF 虚空歌姫 ~イツワリノウタヒメ~(2009 11/21-)★スパロボ初参戦:第2次Z破(2011年)・劇場版 マクロスF 恋離飛翼 ~サヨナラノツバサ~(2011 2/26-)★スパロボ初参戦:第2次Z再(2012年) 媒体 映画・アニメ 期間 2009 11/21- 作品の長さ 2作品 / 計3.9時間 関連作品(2) ◆マクロスFB7 銀河流魂 オレノウタヲキケ!【マクロスシリーズ】(マクロスエフビーセブン オレノウタヲキケ!)【主要追加キャスト】<他>謎の怪鳥(CV ???) 媒体 映画・アニメ 時期 2012 10/20 作品の長さ - / 計1.5時間 ◆魔法騎士レイアース(マジックナイトレイアース) 媒体 TV・アニメ 時期 1994 10/17- 作品の長さ 49話 / 計19.6時間 キャスト <主>獅堂光(CV 椎名へきる)<主>龍咲海(CV 吉田古奈美)<主>鳳凰寺風(CV 笠原弘子)<仲>モコナ(CV 白鳥由里)<仲>エメロード(CV 緒方恵美)<仲>ランティス(CV 小杉十郎太)<敵>ザガート(CV 小杉十郎太)<敵>ノヴァ(CV 伊藤美紀) 主要メカ主要兵器 [伝説の魔神](巨大ロボ)炎神レイアース[CV 田中秀行]海神セレス[CV 玄田哲章]空神ウィンダム[CV 大塚明夫] ◆魔神英雄伝ワタル【ワタルシリーズ】(マシンえいゆうでんワタル) 媒体 TV・アニメ 時期 1988 4/15- 作品の長さ 45話 / 計18.0時間 キャスト <主>戦部[いくさべ]ワタル(CV 田中真弓)<仲>忍部[しのびべ]ヒミコ(CV 林原めぐみ)<仲>剣部[つるぎべ]シバラク(CV 西村知道)<仲>渡部[わたりべ]クラマ(CV 山寺宏一)<仲>忍部幻龍斎(CV 緒方賢一)<他>虎王 / 翔龍子(CV 伊倉一恵)<仲>聖龍妃(CV 藤井佳代子)<敵>ドアクダー(CV 飯塚昭三) 主要メカ主要兵器 [丸魔神](巨大ロボ)龍神丸[CV 玄田哲章][ドアクダー魔神](巨大ロボ)バトルゴリラ(初登場機・第1話) 関連作品(1) ◆魔神英雄伝ワタル -終わりなき時の物語-【ワタルシリーズ】( - おわりなきときのものがたり)【主要追加キャスト】<仲>四天龍王(CV 森川智之)<敵>閻羅王(CV 緑川光) 媒体 OVA 時期 1990 3/5- 作品の長さ 3話 / 計1.2時間 ◆魔神英雄伝ワタル2【ワタルシリーズ】(マシンえいゆうでんわたるツー) 媒体 TV・アニメ 時期 1990 3/9- 作品の長さ 46話 / 計18.4時間 キャスト <主>戦部[いくさべ]ワタル(CV 田中真弓)<仲>忍部[しのびべ]ヒミコ(CV 林原めぐみ)<仲>剣部[つるぎべ]シバラク(CV 西村知道)<仲>渡部[わたりべ]クラマ(CV 山寺宏一)<仲>海火子[うみひこ](CV 高乃麗)<他>勇哩火[いさりび](CV 小杉十郎太)<仲>ドツイタル(CV 稲葉実)<敵>ドワルダー(CV 緒方賢一) 主要メカ主要兵器 [丸魔神](巨大ロボ)新星龍神丸[CV 玄田哲章][ドワルダー魔神](巨大ロボ)バイキンガル(初登場機・第1話) ◆マジンガーZ【マジンガーシリーズ】(マジンガーゼット)★スパロボ初参戦:初代(1991年) 媒体 TV・アニメ 時期 1972 10/3- 作品の長さ 92話 / 計36.8時間 キャスト <主>兜甲児(CV 石丸博也)<パ>弓さやか(CV 松島トモ子→松島みのり→江川菜子)<仲>ボス(CV 大竹宏)<仲>兜シロー(CV 沢田和子)<仲>弓弦之助(CV 八奈見乗児)<敵>Dr.ヘル(CV 富田耕生)<敵>あしゅら男爵(CV 柴田秀勝 / 北浜晴子)<敵>ブロッケン伯爵(CV 滝口順平) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)マジンガーZ(主人公搭乗機)[機械獣、妖機械獣](巨大ロボ)<機械獣>ガラダK7(初登場機・第1話)<妖機械獣>グシオスβIII(初登場機・第68話) 関連作品(1) ◆劇場版マジンガーシリーズ【マジンガーシリーズ】★スパロボ初参戦:初代(1991年)(※実質初参戦)・マジンガーZ対デビルマン(1973 7/18-)・マジンガーZ対暗黒大将軍(1974 7/25-)・グレートマジンガー対ゲッターロボ(1975 3/21-)・グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突(1975 7/26-)・UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー(1976 3/20-)・グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣(1976 7/25-) 媒体 映画・アニメ 期間 1973 7/18- 作品の長さ 6作品 / 計3.3時間 ◆マジンカイザー【マジンガーシリーズ】(マジンカイザー)★スパロボ初参戦:GCXO(2004年) 媒体 OVA 時期 2001 9/25- 作品の長さ 7話 / 計2.8時間 キャスト <主>兜甲児(CV 石丸博也)<パ>弓さやか(CV 内川藍維)<仲>ボス(CV 立木文彦)<パ>ローリィ&ロール(CV 平松晶子&菊池志穂)<仲>剣鉄也(CV 家中宏)<仲>弓弦之助(CV 八奈見乗児)<敵>Dr.ヘル(CV 富田耕生)<敵>あしゅら男爵(CV 柴田秀勝 / 北浜晴子) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)マジンカイザー(主人公搭乗機)[機械獣](巨大ロボ)<機械獣>ガラダK7(初登場機・第1話) 関連作品(1) ◆マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍【マジンガーシリーズ】( - しとうあんこくだいしょうぐん)★スパロボ初参戦:J(2005年)【主要追加キャスト】<敵>暗黒大将軍(CV 飯塚昭三)<敵>ゴーゴン大公(CV 長克巳) 媒体 映画・アニメ 時期 2003 XX/XX- 作品の長さ - / 計1.0時間 ◆マジンカイザーSKL【マジンガーシリーズ】(マジンカイザースカル)★スパロボ初参戦:UX(2013年) 媒体 OVA 時期 2011 1/28- 作品の長さ 3話 / 計1.3時間 キャスト <主>海動剣(CV 浅沼晋太郎)<主>真上遼(CV 日野聡)<仲>由木[ゆうき]翼(CV 早見沙織)<仲>アイラ(CV 田中敦子)<仲>ハリケーン(CV 白石涼子)<敵>キバ(CV 檜山修之)<敵>ガラン(CV 銀河万丈)<敵>ヒミコ(CV 井上喜久子) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)マジンカイザーSKL(主人公ペア搭乗機) ◆マシンロボ クロノスの大逆襲【マシンロボシリーズ】(マシンロボ クロノスのだいぎゃくしゅう)★スパロボ初参戦:COM2(1999年) 媒体 TV・アニメ 時期 1986 7/3- 作品の長さ 47話 / 計18.8時間 キャスト (主要メカ参照) 主要メカ主要兵器 [ロボット生命体・クロノス星の人々](等身大ロボ)<主>ロム・ストール[CV 井上和彦]<仲>レイナ・ストール[CV 水谷優子]<仲>ブルー・ジェット[CV 大滝進矢]<仲>ロッド・ドリル[CV 橋本晃一]<仲>トリプル・ジム[CV 桜井敏治][ - ](巨大ロボ)ケンリュウ、バイカンフー(主人公搭乗機)[ロボット生命体・ギャンドラー](等身大ロボ)<敵>ガデス[CV 笹岡繁蔵]<敵>ディオンドラ[CV 高橋ひろ子]<敵>ガルディ[CV 秋元羊介] 関連作品(1) ◆レイナ剣狼伝説【マシンロボシリーズ】(レイナけんろうでんせつ)・レイナ剣狼伝説I(1988 2/5-)・レイナ剣狼伝説II(1988 9/4-)・レイナ剣狼伝説III(1989 4/26-)・LIGHTNING TRAP LEINA LAIKA(Ⅳ)(1990 5/23-)【主要追加キャスト】<主>レイナ・ストール / 遥麗奈(CV 水谷優子)<仲>小島ナミ(Ⅰ)(CV 深見理佳)<敵>タイド・タイラント(Ⅰ)(CV 速水奨)<敵>ヴェルト・ザルク(Ⅱ)(CV 山寺宏一)<仲>マイラ・ザルク(Ⅱ)(CV 島津冴子)<敵>バルトゥン(Ⅲ)(CV 玄田哲章)<仲>ライカ・ストレンジ(Ⅳ)(CV 鷹森淑乃)<仲>リョウ(Ⅳ)(CV 高山みなみ)<敵>ザリック(Ⅳ)(CV 山寺宏一)<敵>戦闘用バイオマシン「バイオブロック」(Ⅳ)(CV -) 媒体 OVA 時期 1988 2/5- 作品の長さ 4作品 / 計1.9時間 ◆マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ【マシンロボシリーズ】(マシンロボ ぶっちぎりバトルハッカーズ) 媒体 TV・アニメ 時期 1987 6/3- 作品の長さ 31話 / 計12.4時間 キャスト <主>アマチ・アキラ(CV 大倉正章)<仲>ルーク・スチュワート(CV 堀内賢雄)<仲>ミア・ホワイト(CV 松井菜桜子)<仲>パトリシア・ロングフェロー(CV 天野由梨)<仲>ゼン小川(CV 佐々木望) 主要メカ主要兵器 [ロボット生命体・バトルハッカーズ](等身大ロボ)<主>アールジェタン[CV 大滝進矢]<仲>ガルザック[CV 古田信幸]<仲>マッハブラスター[CV 二又一成]<仲>プロトラックレーサー[CV 福田信昭→大塚芳忠→沢木郁也]<仲>ガッタイザウラー[CV 山口健][ - ](巨大ロボ)ジェットライザー(アキラ搭乗機)[ロボット生命体・グレンドス](等身大ロボ)<敵>ガクランダー[CV 山口健]<敵>ヤーサンド[CV 幹本雄之]<敵>デビルサターン6[CV 小野健一] ◆魔動王グランゾート(まどうキング グランゾート) 媒体 TV・アニメ 時期 1989 4/7- 作品の長さ 41話 / 計16.4時間 キャスト <主>遥大地(CV 松岡洋子)<仲>ガス(CV 松田辰也)<仲>ラビ(CV 安達忍)<仲>グリグリ(CV 林原めぐみ)<仲>V-メイ(CV 鈴木れい子)<敵>アグラマント(CV 緒方賢一)<敵>三邪動士シャマン(CV 山寺宏一)<敵>三邪動士ナブー(CV 島香裕)<敵>三邪動士エヌマ(CV 林原めぐみ)<敵>黒武者(CV 子安武人) 主要メカ主要兵器 [魔動王<まどうキング>](巨大ロボ)グランゾート[CV 大滝進矢]ウインザートアクアビート[邪動王<ジャドーキング>](巨大ロボ)ワイバースト(シャマンが搭乗)[邪動神<じゃどうしん>](巨大ロボ)サーベイガー(初登場機・第2話) <◆ミ> ◆未来ロボ ダルタニアス【八手三郎ロボットアニメシリーズ】(みらいロボ ダルタニアス)★スパロボ初参戦:D(2003年) 媒体 TV・アニメ 時期 1979 3/21- 作品の長さ 47話 / 計18.8時間 キャスト <主>楯剣人(CV 古川登志夫)<仲>柊弾児(CV 安原義人)<仲>ベラリオス(CV - )<仲>アール博士(CV 杉田俊也)<仲>白鳥早苗(CV 潘恵子)<仲>おちゃめ(CV 三田ゆう子)<仲>楯隼人 / ハーリン王子(CV 清川元夢)<敵>クロッペン(CV 市川治) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)ダルタニアス(主人公チーム搭乗機)[ベムボーグ、ツインボーグ](巨大ロボ)<ベムボーグ>ダランチエ(初登場機・第3話)<ツインボーグ>ユニトゲラス(初登場機・第29話) <◆ム> ◆無限のリヴァイアス(むげんのリヴァイアス) 媒体 TV・アニメ 時期 1999 10/6- 作品の長さ 26話 / 計10.4時間 キャスト <主>相葉昴治(CV 白鳥哲)<パ>蓬仙あおい(CV 桑島法子)<仲>尾瀬イクミ(CV 関智一)<仲>和泉こずえ(CV 丹下桜)<仲>ユイリィ・バハナ(CV 氷上恭子)<他>相葉祐希(CV 保志総一朗)<他>ファイナ・S・篠崎(CV 愛河里花子)<他>エアーズ・ブルー(CV 檜山修之) 主要メカ主要兵器 [航宙可潜艦「ヴァイア艦」](宇宙戦艦)リヴァイアス(主人公達の母艦)[V・G<ヴァイタル・ガーダー>](巨大ロボ) ◆無敵王トライゼノン(むてきおうトライゼノン) 媒体 TV・アニメ 時期 2000 10/14- 作品の長さ 22話 / 計8.8時間 キャスト <主>神威章(CV 福山潤)<仲>神威哀(CV 真田アサミ)<仲>神威権太郎(CV 長島雄一)<仲>ゴン(CV 渋谷茂)<仲>雨竜華菜(CV 林原めぐみ)<仲>雨竜冴(CV 根谷美智子)<仲>雨竜良子(CV さとうあい)<仲>牧ノ原刃(CV 石川英郎)<仲>牧ノ原恵那(CV 金田朋子)<仲>甲斐童夢(CV 椎名へきる)<仲>京鞍馬(CV 田村ゆかり)<仲>宗像宇宙(CV 辻親八)<敵>デュラン・クレネード(CV 渋谷茂)<敵>セシル・クレネード(CV 林原めぐみ)<敵>フラウディア・アドリス(CV 椎名へきる)<敵>ロルムス・ファスタカス(CV 中田和宏) 主要メカ主要兵器 [ゼノンズ・ガーディアン](巨大ロボ)トライゼノン(神威家搭乗機)ガイアゼノン(牧ノ原家搭乗機)アルマゼノン(宗像家搭乗機)[ - ](宇宙戦艦)東雲(神威家戦艦)暁(牧ノ原家戦艦)曙(宗像家戦艦)御来光(3艦合体形態) ◆無敵鋼人ダイターン3(むてきこうじんダイターンスリー)★スパロボ初参戦:第3次(1993年) 媒体 TV・アニメ 時期 1978 6/3- 作品の長さ 40話 / 計16.0時間 キャスト <主>破嵐万丈(CV 鈴置洋孝)<パ>三条レイカ(CV 井上瑤)<仲>ビューティフル・タチバナ(CV 水野カコ)<仲>ギャリソン時田(CV 北村弘一)<仲>トッポ / 戸田突太(CV 白石冬美)<敵>ドン・ザウサー(CV 山内雅人)<敵>コロス(CV 信沢三恵子) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)ダイターン3(主人公搭乗機)[メガボーグ](巨大ロボ)<敵>メガボーグ・サンドレイク[CV 木原正二郎] ◆無敵超人ザンボット3(むてきちょうじんザンボットスリー)★スパロボ初参戦:第4次(1995年) 媒体 TV・アニメ 時期 1977 10/8- 作品の長さ 23話 / 計9.2時間 キャスト <主>神勝平(CV 大山のぶ代)<仲>神江宇宙太(CV 森功至)<仲>神北[かみきた]恵子(CV 松尾佳子)<仲>神北兵左衛門(CV 永井一郎)<仲>香月真吾(CV 古川登志夫)<仲>アキ(CV 川島千代子)<敵>キラーザ・ブッチャー(CV 島田彰)<敵>ギッザー(CV 永井一郎) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)ザンボット3(主人公チーム搭乗機)[ - ](移動拠点)キングビアル(主人公達の拠点)[メカブースト](巨大ロボ)ドミラ(初登場機・第1話) ◆無敵ロボ トライダーG7(むてきロボ トライダージーセブン)★スパロボ初参戦:新(1996年) 媒体 TV・アニメ 時期 1980 2/2- 作品の長さ 50話 / 計20.0時間 キャスト <主>竹尾ワッ太(CV 間嶋里美)<仲>柿小路梅麻呂(CV 永井一郎)<仲>厚井鉄男(CV 藤本譲)<仲>木下藤八郎(CV 山本相時(現・正司トキオ))<仲>砂原郁絵(CV 潘恵子)<仲>滝かおる(CV 杉山絹恵)<仲>大山健一(CV 古川登志夫)<仲>大門先生(CV 村山明) 主要メカ主要兵器 [ - ](巨大ロボ)トライダーG7(主人公搭乗機)[戦闘ロボット](巨大ロボ)ズドール(初登場機・第1話) <◆メ> ◆メガゾーン23(メガゾーンツースリー)★スパロボ初参戦:D(2003年) 媒体 OVA 時期 1985 3/9- 作品の長さ - / 計1.3時間 キャスト <主>矢作省吾(CV 久保田雅人→矢尾一樹[Ⅱ])<パ>高中由唯(CV 川村万梨阿)<仲>村下智美(CV 冨永みーな)<仲>夢叶舞(CV 荘真由美)<他>B.D.[ビー・ディー](CV 塩沢兼人)<他>時祭イヴ(CV 宮里久美) 主要メカ主要兵器 [マニューバスレイヴ](巨大ロボ)ガーランド / プロトガーランド(主人公搭乗機)[メガゾーン](巨大移民船)MZ23(物語の舞台) 関連作品(1) ◆メガゾーン23 PART II 秘密く・だ・さ・い★スパロボ初参戦:D(2003年)(※実質初参戦)【主要追加キャスト】<仲>ライトニング(CV 千葉繁)<仲>シンディ(CV 小粥よう子)<仲>ダンプ(CV 坂本千夏)<他>白鳥優一郎(CV 速水奨) 媒体 OVA 時期 1986 5/30- 作品の長さ - / 計1.3時間 ◆メタルスキンパニック MADOX-01(メタルスキンパニック マドックスゼロワン) 媒体 OVA 時期 1987 12/16- 作品の長さ - / 計0.7時間 キャスト <主人公>杉本紘二(CV 松本保典)<軍人>エリー / 楠本枝里子(CV 麻上洋子)<軍人>キルゴア中尉(CV 曽我部和恭) 主要メカ主要兵器 [ - ](パワードスーツ)Madox-01(軍の新兵器) <◆モ> <◆参考作品(漫画・ゲーム/マ~モ)> <◆参考作品(その他アニメ/マ~モ)> ◆魔法少女まどか☆マギカ(まほうしょうじょまどかマギカ) 媒体 TV・アニメ 時期 2011 1/6- 作品の長さ 12話 / 計4.8時間 キャスト <主>鹿目[かなめ]まどか(CV 悠木碧)<仲>暁美ほむら(CV 斎藤千和)<仲>美樹さやか(CV 喜多村英梨)<仲>巴マミ(CV 水橋かおり)<仲>佐倉杏子(CV 野中藍)<他>キュゥべえ / インキュベーター(CV 加藤英美里)<仲>志筑仁美[しづき ひとみ](CV 新谷良子)<仲>鹿目詢子(CV 後藤邑子) メカ成分主要兵器 ・基本、メカ主体の作品ではない。<準メカ成分1>魔女:異形生命体。大抵巨大。かつ、ものによってはメカのような姿を持つ<準メカ成分2>舞台装置の魔女 / ワルプルギスの夜:超弩級の大型魔女。ほむらは戦いにおいて、メカ(兵器)を総動員 ◆未来少年コナン(みらいしょうねんコナン) 媒体 TV・アニメ 時期 1978 4/4- 作品の長さ 26話 / 計13.0時間 キャスト <主>コナン(CV 小原乃梨子)<仲>ラナ(CV 信沢三恵子(現・信澤三惠子))<仲>パッチ / ブライアック・ラオ(CV 山内雅人)<仲>ジムシィ(CV 青木和代)<他>ダイス(CV 永井一郎)<他>モンスリー(CV 吉田理保子)<他>レプカ(CV 家弓家正)<他>オーロ(CV 石丸博也) メカ成分主要兵器 ・基本、メカ主体の作品ではない。<メカ成分1>バラクーダ号:ダイス達の機帆船<メカ成分2>ギガント:全翼機。かつて全世界を滅ぼした最終兵器 ◆モーレツ宇宙海賊(モーレツパイレーツ) 媒体 TV・アニメ 時期 2012 1/7- 作品の長さ 26話 / 計10.4時間 キャスト <主>加藤茉莉香[まりか](CV 小松未可子)<仲>遠藤マミ(CV 小見川千明)<仲>チアキ・クリハラ(CV 花澤香菜)<仲>グリューエル・セレニティ(CV 戸松遥)<仲>グリュンヒルデ・セレニティ(CV 金元寿子)<仲>ケイン・マクドゥガル(CV 松風雅也)<仲>ミーサ・グランドウッド(CV 伊藤静)<仲>加藤梨理香[りりか](CV 甲斐田裕子) 主要メカ主要兵器 [海賊船「オリジナルセブン」](宇宙戦艦)弁天丸(主人公達の母艦)[ - ](宇宙戦艦)グランドクロス(帝国の最新型宇宙戦艦) <◆参考作品(特撮/マ~モ)>
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/306.html
歯車は噛合わず 男は反逆を起こした ◆7vhi1CrLM6 「また揺れだしたニャ」 「マ、マサキ、早く何とかするニャ」 機体が猛烈に震え始め、黒と白、二匹の猫が悲鳴をあげて頭を抑えた。 それに言い返しつつマサキは手元の操縦に集中する。 「少しは黙ってろ!」 『絶対的な火力と強固な装甲による正面突破』をコンセプトに作り上げられた試作機アルトアイゼン。 その極端すぎる設計思想はベースとなったゲシュペインストの機体バランスを著しく損ね、特殊な能力は必要ないとはいえその扱いは難しい。 それに加えて各部に受けた損傷が、操縦性の悪さに拍車をかける結果となっていた。 今現在のアルトの乗り心地は、例えるなら急発進と急ブレーキしかできない車が未舗装の岩山を走っているようなものである。 ようするに乗り心地が最悪なのだ――機動兵器に乗り心地を求めるのもどうかとも思うが。 「まったく……扱い辛いったらありゃしねぇぜ……」 「私が代わってあげましょうか?」 「結構だ。まだ諦めてなかったのか」 「ソシエ、代わるニャ。今すぐ代わるんだニャ」 「なっ! シロ、お前裏切る気か!!」 ふと耳にカチャリと陶器が立てる音を聞いた気がした。 「お前、何か飲んでるのか?」 「コーヒーよ。だって、暇なんですもの」 そんなこんなでマサキとソシエが機体争奪戦を繰り広げている一方で、キラは自身に違和感を覚えていた。 腹の中に何か重い石のようなものを抱え込んでいる気がする。 ホンの少し前まではなかったはずの感覚だった。 なんだろうと思って、その正体を手探りで探してみる。程なくしてその正体に気づいた。 ――ああ、これは重圧だ。 アークエンジェルに乗っていたころ、仲間を、友達を守ろうとして覆いかぶさっていたものにとてもよく似ている。 でも、これは仲間とか、友達とか、そんなものじゃない。もっと高圧的で傲慢な物体。 今度、守らなければならないものは、反応弾という名の核だった。 それをキラが受け持つことになったのは、必然と言えば必然であった。 これまでのように行き当たりばったりで行動しているのではない。無敵戦艦ダイを敵と見定め、距離を詰めているのだ。 そんな中、いつまでも収納する場所もないガンダムの小脇に抱えさせておくには、あまりに非常識な代物だった。 だから武蔵の申し出を納得し、キラは二つ返事で受け入れた――受け入れたはずだったのだが、意識のどこかに嫌なものを抱え込んでしまったという重石が圧し掛かっている。 理屈じゃない。他にいい方法がなかったから自分が抱え込んだだけで、嫌なものは嫌なのだ。 「敵影二。前方に四足歩行型大型戦艦と人型機動兵器」 トモロの声にハッとして、思考の波から意識を戻し、モニターを確認して目指す敵機の存在を確認する。 鎌首をもたげた二頭の巨大なトカゲ、まず間違いはない。 「トモロ、皆に伝達を。あと同時に武蔵さんとソシエに確認を取って」 今は悩んでいる暇はない――そう思い、悩みは一先ず押し込めることに決めた。 周囲一面は焼け野原だった。 大きなビルも小さなビルも今はただの瓦礫となりはて、無残な姿を足元にさらしている。 視線を上げてみる。 モニターに、二、三十キロ程も離れた場所にある岩山が映った。 本来ならば宵闇に遮られて見えないはずのそれも、機械的に処理され補正された視界には関係がない。 だから、岩山と重なるように移動していたそれらに、ロジャーはすぐに気が付いた。 ――大きい。 抱いた感想はそれだった。 目を惹かれたのは一隻の戦艦。周囲に展開している三機が小人のようにしか見えない。 そのあまりの大きさに気を呑まれかけて、ふと隣に佇む戦艦を思い出して苦笑いを浮かべた。 たしかに大きい――が、単純に大きさだけで言えばダイのほうがはるかに大きい。 こうやって見上げてみるとこの戦艦の巨大さは心強かった。 視線を遠方の戦艦に戻す。真っ直ぐにこちらへ向かっているのか、その影は先ほどよりも幾分大きい。 ――女性の眠りを妨げるのは趣味ではないのだが、仕方があるまい。 「ユリカ君、来客だ。そろそろ起きたまえ」 通信機越しに呼びかけ、通信機越しに気持ち良さそうな寝息が帰ってきた。 思わず苦笑いを漏らし、ややあって途方に暮れる。 ――肩でも揺さぶって起こしたいところだが、通信機越しではそうもいくまい。 ふと、こんなときにあのアンドロイドはどうやって自分を起こしていたのかを思い出し、含み笑いをする。 くぐもった声が漏れ、また途方に暮れた。 さすがに、今からここでけたたましくピアノが弾けるはずもない。ピアノもない。人に聞かせるほどの腕もない。 ――さて、どうしたものか……。 そうして、あれこれ思案を張り巡らせているうちに、モニター内の影はむくりと起き上がり、一つ大きく伸びをした。 「ようやくのお目覚めかな、ユリカ嬢」 「ロジャーさん、おはようございます」 手早く髪を整えながら屈託のない笑顔で挨拶をしてくる彼女を見とめて、対照的に苦笑いを浮かべる。 「寝起きのところ悪いが、お客さんだ。私はこれから交渉に向かう。 君には一先ず下がっていてもらおうかと思うだが、いかがかな?」 「じゃあ、私はお留守番ですか……分かりました。では、交渉は専門家の方にお任せします。失敗した場合はどうします?」 「ネゴシエイションに値しない相手には、鉄の拳をお見舞いするのも私の主義でね」 「じゃあ、交渉に失敗したらこちらの指定するポイントまで敵機を引き付けてください」 「構わないが、どうするつもりだ?」 「私に任せてください。考えがあります」 やけに自信満々に彼女は答える。 額に赤く浮かんだ袖の痕を見て、ロジャーはどこまで期待すればいいのやらと、何度目かも分からない苦笑いを浮かべた。 ダイから離れ、一人凰牙を走らせつつロジャー=スミスは自問する。 相手は三機と一隻、少なく見積もっても四人の参加者。 対してこちらは二機と一隻……いや、一機出払っているので一機一隻の二人。 この状況でいかにして対等な立場で交渉を始めるか、それを一瞬だけ考え、一笑にふした。 ――馬鹿馬鹿しい。 対等な立場と言えば聞こえはいいが、今頭を過ぎったのは互いが機体に乗った状態。 銃をその手にいつでも引き金を引けるという状況。 そこにあるのは距離だ。銃を突きつけたままの言葉を誰が信じるものか。 ロジャー=スミス、お前に誇りを取り戻させた少女は一体何をした? 彼女はただ見せつけたのだ。 信念のためには、たとえ敗れるとわかっていても己を貫く、そういう精神の高貴さをだ。 ――ならば彼女の代弁者として、私も見せねばなるまい。 凰牙を停止させ、ギアコマンダーを引き抜く。 そして、コックピットを開け放つと一人夜の草原へと足を踏み出した。 ひやりとした夜気が肌に気持ちいい。 視界に映るのは、青白い月夜とそれに照らし出された草原。 その中にぽつんと一人放り出されて、我ながらちっぽけな存在だと自嘲する。 同時に、悪くない――そう思った。 振り向き凰牙を一度見上げ、また正面に向き直る。暗がりに慣れ始めた目が白亜の戦艦を捉えた。 「宙に浮かぶ方舟とはまたご大層なものだな」 一度足元を確かめるように一歩を踏み出し、しっかりとした感触を確かめる。 そしてそのまま二歩目を踏み出し彼は歩き始めた。真っ直ぐに前だけを見つめ、怖気づくことなく。 まずは距離のない対等の席に着かせる――そのことだけを考えて―― 狂人は一人身を潜め、笑っていた。 見つけた獲物、さらにそれに近づいてくる獲物。 そう彼にとっては全ては獲物でしかない。何を考え、何を思い動いているのか、それらは一切関係ない。 「ひい、ふう、みい……合わせて六匹か。クク……大漁だねぇ」 まるで品定めをするかのように一人一人に視線を合わせ、舌なめずりしながら数え挙げていく。 これは面白いことになる――そう彼の嗅覚が告げていた。 そういった野生の勘はこれまでの人生で当たることも多かったが外れることもままあった。 だが、こときな臭い臭いに関しては外したことはない。だから彼は動き出す。 その結果、六匹全てが彼の敵に回るか、獲物同士での潰しあいが起こるのか、それはどちらでもいい。 ブラインドに使っていた瓦礫を抜け、視界が開ける。 目の前の三機が三機ともネゴシエイターに気を取られこちらに気づいていない。 ――あのトカゲだけは奴の為に取っておくとして、後は……戴いちまうとするか。 歪んだ笑みが口元に浮かぶ。 一番の近場にいた獲物を選び、ホンの戯れ程度に声をかけて突撃する。 「よぉ、楽しそうなことやってるじゃねぇか」 他の獲物がこちらに気づく。叫び声があがる。獲物がこちらを振り向く。 振り向いた獲物の間合いにガウルンは紫の光跡を残しながら躊躇なく踏み込んだ。 「遅せぇんだよ、バーカ」 何を考えたのか機体から降りてきた黒尽くめの男を見て、まずいって思った。 え? なんでかって? 知った顔だったから。アタシだけじゃなくてみんなが知ってる顔。 目の前の男が説明のときに、一歩も引かない毅然とした態度を貫き通したことは、誰だって覚えている。 だからむやみに手が出せない。まして丸腰だったらなおのこと。 その証拠に、後方のキラはわかんないけど、一緒に先行してきた武蔵とマサキはどうすればいいのか分からずに迷っている風だった。 そうこうしてる間に事態はどんどん悪くなってった。こっちに向かって堂々と歩いてきた黒尽くめの男が言ったんだ。 「私の名はロジャー=スミス。ネゴシエイターを生業として者だ。 君たちの代表者と話がしたい。誰か一人機体から降りてきてはくれないか?」 アタシはやられたって思ったよ。 だって、この男は話し合いに着たんだ。そりゃあ盾が増えるのはいいことだけど、それにも限度ってものがある。 最後にはみんな殺さなきゃいけないんだ。アタシ一人で五人も六人も殺せるなんて思っちゃいない。 理想としては、盾は多すぎず少なすぎず。最終的にはみんなボロボロ、アタシは元気ってのがベスト。 だから、やたらと仲間が増えすぎるのも考え物だったんだ。 「テニア、避けろ!!」 「危ねぇ!!」 そのとき、武蔵とマサキが突然叫んだんだ。でも考えることに集中していて、アタシの反応は遅れた。 顔を上げたそのときには、もう既にその紫の光は迫っていて、それが視界いっぱいに広がったかと思うと物凄い揺れがアタシを襲ってきた。 「遅せぇんだよ、バーカ」 でも、その揺れは一瞬でおさまって、恐る恐る目をあけてみるとそこには頭部を潰され黒煙を上げるガンダムとそれによく似た黒い奴が立っていたんだ。 「罠だ!」 誰かが短く鋭く叫んだ。 そして、黒い奴が動かなくなった武蔵のガンダムを持ち上げて投げ飛ばすのが見えた。 投げ飛ばされたガンダムはまるで玩具の人形に飛んでいって、市街地のビルを巻き込んだんだ。 アタシには何が何だか分からなかった。 でもアタシはそのとき――この混乱に乗ることに決めたんだ。 ――この状況はなんだ? ロジャー=スミスは茫然とその場に立ち尽くしていた。 一瞬前まで彼はその場で交渉をしており、それは白い機体から『少し話し合いたいから待ってくれ』という返答を貰うところまで漕ぎ着けていた。 少なくともこちらの話に耳貸さない輩ではない、と一息ついたところだった。 一機の黒い機体がその場に割り込んで来て、瞬く間にその場は戦場と化した。 「なんなのだ、これは――」 声に出して呟く。誰かが罠だと叫び、勾玉を背負った機体の銃口がこちらに向けられる。 それを察知したのかダイから砲撃が飛び、爆音が背後で炸裂する。 「一体、貴様はなんだというのだ!!」 そんな背後の様子に一切構うことなく、予期せぬ乱入者を睨み付け、衝動に任せるまま叫ぶ。 そして、固く握りしめたギアコマンダー――それを天に突き上げ、彼は呼んだ。 「騎士凰牙、スクランブルッ!!」 ギアコマンダーに赤い光が灯る。それに呼応するように凰牙が動き出す。 そして、彼は乗り込み、いつもの台詞を有らん限りの声で叫んだ。 「騎士凰牙! ショウタァーイム!!」 戦場が混乱を始めたころ、後方ではJアークもまた動き始めていた。 交渉中に黒い機体が乱入し、武蔵のガンダムが損傷。マサキがこれとの交戦。 誰かが罠だと叫び、テニアがダイの砲撃を受け、交渉を持ちかけてきた機体もまた動き出した。 それがキラとトモロが確認した戦況の全てであった。 「トモロ、敵戦艦との通信は」 「圏外だ」 「仕方がない。前進して無敵戦艦ダイを叩こう」 「いいのか?」 「いいんだ。あれを放っておくわけにはいかない。それに――」 戦場に砲撃を始めた無敵戦艦ダイはとめねば被害は拡大していく。 罠だと言うのが本当かどうかはわからない。だが、ソシエが砲撃を受けたという現実とムサシの話がある。 そして、今現実に仲間がその砲撃に晒されている。 白か黒かの二択であればキラから見た彼らは黒に近かった。 あの化け物に対する反抗を企てている以上、自分たちがここで倒れるわけにはいかない――そんな思いもあった。 だから現状をズルズルと引き摺り、悪戯に被害が拡大する前に動き出す必要がある。 「――今ここで僕たちが倒れるわけにはいかない」 元々、武蔵・マサキ・ソシエの三人には無敵戦艦ダイに対する不信感が充満していた。 だからだろうか。ガウルンの奇襲から咄嗟にテニアを庇った武蔵は、気づくと『罠だ!』と叫んでいた。 頭部を破壊され、メインカメラを失ったガンダムの中、武蔵はそれをわずかばかり後悔していた。 幾らなんでも気が逸りすぎだったという思いがある。 だが、それを伝えるのもままならない状況におかれていた。 メインカメラを潰されたあとに、どこかに投げ飛ばされた。それは分かっている。 そして、そのときに打ちつけられた衝撃でガンダムの機能が停止した。同時に通信機能も。 現在、武蔵は真っ暗なコックピットの中、首輪から得た知識だけを頼りに復旧作業中である。 手元さえ見えない暗闇。慣れない機体。向かない作業。うかうかしてられない状況。当然苛立ちが募る。 「あっ! 間違えちまった……」 そして、募った苛立ちは、ちょっとしたことで爆発する。 「だいたいおいらにこんな作業はむかねぇんだ。機械なんてものは叩けば治ると昔から相場が決まってらぁ」 そう言って、コンソールに当り散らした。鈍い音が狭いコックピットに響き、腕が痛んだ。 同時に低い唸り声のような駆動音をたててシステムが復旧する。サブカメラに切り替えたモニターに爆走してくる大きな足が映った。 「はい?」 目を擦ってもう一回、モニターを眺める。一心不乱に邁進してくる大きな足が映った。 それが頭上に高々と振り上げられ、大きな足の裏がしっかりと見えた。 叫び、動かし、咄嗟に脇に飛んでそれを避ける。 「あぶねぇ。踏み潰されるとだった」 ホッと一息ついて、状況を確認しようとレーダーに目を落とす。 次の瞬間、突然の地震、足元が崩れ落ちる。背を地下道に叩きつけられて、意識が明滅する。 そして、見上げた空からは老朽化でも進んでいたのか大量の瓦礫が降り注ぎ、ガンダムは地に埋もれた。 数十の火気群が一斉に火を吹き、数百の弾丸が二隻の戦艦の間で交錯する。 その大半は自身の目的を達成する前にぶつかり合い爆発し失われていったが、それでもいくらかはそこを抜けて飛来した。 その内の一つ、反中間子砲の直撃を受けて右のメカザウルスが悲鳴をあげ、胃液を撒き散らす。 怒った左のメカザウルスがその口からミサイルを吐き出したが、それは対空レーザーに迎撃されて爆発する。 お返しとばかりに撃ち込まれたミサイルランチャーが左のメカザウルスの喉元で爆発してよろめき、その反動でユリカはブリッジの床に顔から突っ込む形でこけた。 「うう……痛い……」 鼻頭がじ~んと痛む。その青い大きな瞳を潤ませながら痛みを堪えている間にも、第七波・第八波がダイに直撃して、尺取虫のような姿勢のまま体がブリッジの宙に浮かんだ。 再度、鼻頭が床に直撃する。ものすごく痛い。 だがまあ、いつまでもそうはしていられないのでガバッと身を起こすと、モニター一面を埋め尽くしている被害状況に目を通す。 目を通している間にも文字はどんどんと増えていく。把握した状況の中で主砲全壊の四文字が凄く痛かった。 現在の状況を一言で言い表すなら『物凄く分が悪い』である。 火力そのものは大差ない。装甲の厚さでは若干ダイに分がある。だが、敵戦艦のバリアの存在が頭を悩ませている。 そのバリアを抜けるのは、おそらく体当たりと主砲だけなのだが、前述の通り主砲は全壊。 というか、いきなり目の前にワープしてきたESミサイルとかいう反則くさい攻撃で、真っ先に潰された。 体当たりも相手が空を飛べる以上、下手に接近して艦直上にでもこられた日には目も当てられない。艦直上はダイの死角なのだ。 というわけで現在、距離を詰めようと近寄ってくる敵に対して、応戦しながら後退を続けているのが現状であった。 その現状をどうにかすべく打てる手が二つ。一つは通信圏外のガイに対する救援信号。 他の参加者を集めてしまう危険も孕んでいる為、戦闘開始直後に30秒だけ既に行った。 しかし、依然としてガイが戻ってくる気配はない。 そして、もう一つは―― ゆれる戦艦の中地図とレーダーを交互に見比べる。現在地と五機の位置を確認し、いけるとユリカは踏んだ。 「転進してください。これより無敵戦艦ダイは作戦ポイントまで後退します!」 指揮を執るような口調で言い放ったあと、ややあって慌てて自分で操艦を始める。 その手つきは不慣れでどこか危なっかしい。 無敵戦艦ダイが動きを変えた。 それまでこちらに頭を向け砲撃を行いながら、後ずさりをするように後退していたのだが、いきなり後ろを振り返り一目散に駆け始めたのだ。 意図が読めずに困惑するキラにトモロが声をかける。 「キラ、まずいぞ。敵戦艦の進行方向に三人ともいる」 「踏み潰す気なのか」 「その可能性が高いと思う」 キラは歯噛みした。Jアークの数倍を誇る巨体に踏み潰されればMSサイズの機動兵器などまずひとたまりもない。 慌てて指示を飛ばす。 「トモロ、砲撃を敵戦艦の足に集中して! それでもまだ動く場合は――」 「動く場合は?」 人を殺したくはない。彼らが完全に敵だと決まったわけでもない。 でも止めなければならない。だから―― 「――僕も覚悟を決めます」 ビルを行く手を阻むもの全てをなぎ倒し無敵戦艦ダイが爆走する。 その後ろをJアークが追いすがり、砲撃を脚部に集中させる。 メカザウルスの足の肉が吹き飛び、抉られ、傷口から黒いオイルのような体液が勢いよく飛び散る。 轟音、そして爆発。片割れの右後ろ足が吹き飛んだ。 嘶く様な悲鳴が廃墟に木霊する。しかし、その歩みは止まらない。 残り1km――ユリカはもう少しだと思った。 残り500m――ダイが動かないガンダムの脇を駆け抜ける。 残り300m――それた反中間子砲がダイの横腹に命中し、腸がはみ出した。 残り200m――キラはJクォースを射出する。 残り100m――キラが艦橋爆破を、人を殺す覚悟を決める。 そして、残り0m――ユリカはダイをジャンプさせた。 「えいっ!」 全長約400m重量8万tの無敵戦艦ダイが10mばかり宙に浮かぶ。 そして、直ぐに落下に転じたそれは轟音と凄まじい振動を生じさせて地表と下水道・地下道を踏み抜いた。 地響きが周囲に轟く。振動が伝播していく。 無敵戦艦ダイがちょっと跳ねて着地したというたったそれだけのことで、これまでの戦闘の激しさと相まって周辺一体に大崩落が発生した。 鉄の塊が唸りをあげて迫ってくる。咄嗟に左右のブースターを調節し、横にかわす。 回り込み攻撃に繋げるつもりで小さくかわしたはずだったが、その動きは大きすぎて次の動きには繋がらなかった。 「よぉ、どうした? もうおしまいか?」 稚拙な回避運動。それにも関わらずいまだにマサキが撃墜されていないのは、猫がネズミを甚振るようにガウルンが遊んでいるからに違いがない。 頬を伝った汗が顎の先から滴り落ち、水音を立てた。 だが、マサキは笑う。 「ヘヘ……。大体分かってきたぜ。こいつの扱い方がな」 「そうかい。そいつは結構。だったら、褌締めてかかってきな。もう遊んじゃやらねぇぞ」 アルトアイゼンの機体コンセプトは『絶対的な火力と強固な装甲による正面突破』 それを可能にせしめている最大の要因は、並みの特機相手なら当たり負けしない、PTとしてはおよそ規格外なほどの推進力である。 ゆえに細かい動作はアルトアイゼンには向かない。どこまで大雑把に力強く、それがアルトアイゼンという機体である。 だからマサキは―― 「ああ、言われなくてもやってやらぁ!」 ――真っ向から急加速で突進した。 相手の懐に躊躇なく踏み込み、そのまま機体ごと叩きつけるようにしてリボルビング・ステークを突き出す。 それをガウルンはヒートアックスで杭を受けながし、それを手放すと拳の部分を掴んだ。 最大戦速で突撃してきた片腕のないアルトアイゼン。 それをがっちり四つに組むような体勢で受けとめたマスターガンダムが、後ろへ後ろへと押し流されていく。 「クク……いいねぇ。そうこねぇと食いでがねぇってもんだ。なら――」 足がしっかりと大地を捉え、マスターガンダムのブースターが唸りを上げる。 出力が上昇し、二機の動きが止まった。 「――力比べといこうじゃねぇか」 「野郎、望むところだ!」 創造を絶する化け物揃いの格闘家たち。その中でも最強との呼び声高い東方不敗の愛機マスターガンダム。 その性能はMFの中でも群を抜けており、推進力一つ取ってもアルトアイゼンに決して劣るものではない。 二機のエンジンが唸りを上げる。せめぎ合い。互いのブースターの起こす燐光が闇夜に浮かび上がった。 上昇を続ける二機の出力。均衡を保っていたかに思えたが、先にガタが来たのはアルトアイゼンのほうだった。 ほんのわずかばかり押され始めたかと思うと、それは直ぐに抗いようのない抵抗に変わった。 機体が大地を削りながら押し流され、草原を突き抜けて市街地へと入り込む。 背面をビルに叩きつけられ、壁面にずぶずぶとアルトが沈んでいく。 「どうした? それで精一杯か?」 抵抗を続けるエンジンが悲鳴をあげる。限界だ。ゴステロ戦で一度は機能停止寸前まで追い込まれた機体。 ガタは既に来ていたのだ。このままでは遠からずオーバーロードで機能不全に陥るのは目に見えている。 「マサキ、このままだとエンジンがもたないニャ」 「は、はやく何とかするニャ」 「うるせぇ! 少し黙ってろ!」 「ちっ! どうやら、本当に限界のようだな。なら――」 「ちぃっ!」 「――死ぬしかねぇな」 言葉と同時に左腕の残骸を掴んでいる手が紫に発光していく。 目の端でそれを確認して、首筋を蛇の冷たい舌で舐められたかのような寒気がマサキを襲った。 咄嗟に残された右肩のスクエア・クレイモアのハッチをオープン。大量のベアリング弾を撃ち放つ。 火薬が炸裂する音、金属同士がぶつかり合う音、ビルが粉塵を巻き上げ瓦解する音、それらが木霊した。 「やったかニャ?」 「いや、まだだ。あの野朗、攻撃をやめて咄嗟に逃げやがった」 立ち込めた粉煙の中にゆらりと影が浮かぶ。足音だけが妙に大きく響いてくる。 レーダー上の敵機を示す光点がゆっくりと接近して来ていた。 「おいおいズルはいけねぇな。悪い子には――」 通信。陰湿な声が耳に届き、相手の動きが変わった。マスターガンダムが、煙幕を裂いて姿を現す。 ベアリング弾の直撃を受けた左肩の装甲が、ボコボコに凹んではいるものの左腕の運動に問題はなさそうに見えた。 舌打ちを一つして、咄嗟に回避運動。だが――出力上がらない。 「――ペナルティーだ!」 不気味な紫に発光した手の平が迫る。スロットルを限界まで引き絞る。 ――駄目だ。かわしきれねぇ。 視界が発光する紫一色に塗りつぶされ、そう覚悟したときだった。突然、足元で地響きが轟き、地の底が抜けた。 突然の落下に混乱する中、クロが咥えていた青い石ころが目の前を横切る。 ――ああ、そう言えば返しそびれちまってたな。 一瞬、そんなことが頭を掠めた。 三、四十メートル下の穴の底に着地。見上げた視界に大量の瓦礫とマスターガンダムの姿が入る。 声を上げる間もなく押しつぶすように大量の瓦礫が降り注ぎ、マサキの意識はそこで途絶えた。 →歯車は噛合わず 男は反逆を起こした(2)
https://w.atwiki.jp/k2727324602/pages/505.html
関連ページ:蒼き流星SPTレイズナー <鑑賞備忘録> 2010年5月以降に鑑賞した分。 ◆TVアニメ(2011/3視聴完了) 話名 主要新キャラクター ゲストキャラクター出来事メモ スパロボ対照表* 主要新メカ 第1話あかい星にて アンナ、デビッド、シモーヌロアン、アーサー、エリザベスエイジ OP メロスのように -LONELY WAY-ED(1) 5分だけのわがまま・グラドス、火星基地を襲撃・「僕の名はエイジ…・「地球は、狙われている!」 レイズナーブレイバー 第2話彼の名はエイジ ゲイルレイ ・エイジとゲイル、決別 新「彼の名はエイジ」J「彼の名はエイジ」 グライムカイザル 第3話その瞳を信じて グレスコ、ズール、ゴステロ グラドス軍宇宙母艦ブルグレン 第4話心のこしての脱出 第5話まもられても、なお… ・米ソ基地、核で同士討ち 第6話とり残されて ・核シェルターも全滅 グラドストライポットキャリアバルディ 第7話血はあかかった 第8話彼の叫びに応えて ・ゴステロ撃破・エイジとデビッド一先ず和解 J「さよならの赤い星(1)」 第9話生きる道を求めて カルラ ・デビッド&ロアン出撃 ディマージュドトールベイブル 第10話エイジ!?と呼んだ ・火星レストラン 話名 主要新キャラクター ゲストキャラクター出来事メモ スパロボ対照表* 主要新メカ 第11話地球の艦が来た! 第12話さよならの赤い星 ダニー少佐 J「さよならの赤い星(2)」 第13話宇宙にむなしく (×ダニー少佐死亡) 第14話異星人に囚われて 第15話蒼き流星となって ・V-MAX発動(×ゲイル死亡) 新「蒼き流星となって」J「蒼き流星となって」 第16話月よ! こたえて クレイトン 第17話群がる殺人機[マシーン] 64「群がる殺人機」 スカルガンナー 第18話そして地球へ ジュリア ・再びV-MAX(フォロンの影) 第19話とどかぬ想い ギルバート博士マースギウラ ソロムコブラッディカイザル 第20話レイズナーの怒り 話名 主要新キャラクター ゲストキャラクター出来事メモ スパロボ対照表* 主要新メカ 第21話我が名はフォロン フォロン ・グラドス創世の秘密(×ズール死亡) 第22話フォロンとの対決 ・エイジ、V-MAX発動権奪取・戦略ゲラン衛星配置・エイジvsジュリア J「『真実』は一つじゃない」J「その男の狂気」 第23話奇跡を求めて ・ジュリア水没・戦略ゲラン衛星発動 J「慟哭の空」 第24話光になったエイジ ・エイジと仲間達、再会・最終作戦決行・デビッドの告白・アンナのひなぎく 第25話駆けぬけた宇宙 (総集編) 第26話時は流れた! アンナ、デビッドマッシュ、ダンギウラ、ロアンエイジ ED(2) LA ROSE ROUGE【第2部開始(3年後)】 64「時は流れた」 ターミネーターポリス 第27話華麗なるル・カイン グレスコル・カインゴステロ[死鬼隊]ボーン、ゲティ、マンジェロ ・文化矯正政策 64「華麗なるル・カイン」64「大胆不敵!ル・カインの挑戦」J「華麗なるル・カイン」 ザカールダルジャンエルダールダンコフガッシュラン 第28話クスコの聖女 ジュリア ・エイジとゴステロ、一騎討ち 第29話再会・謎の招待状 アーサー、シモーヌクレイン中尉 ・10月18日 第30話ベイブル奪回作戦[ゲーム] エリザベス 開発中ドール 話名 主要新キャラクター ゲストキャラクター出来事メモ スパロボ対照表* 主要新メカ 第31話仕組まれた聖戦 ギルバート博士 ・グレスコとジュリア対面 GCXO「駆け抜けた宇宙」 ドール 第32話ああ、ゴステロ ・独房のゴステロ脱走 第33話死鬼隊の挑戦 ・マンジェロ、意外の美形(×ゴステロ、最期の執念) 第34話狙われたアンナ (×ゲティ、リンチ)(×ボーン死亡) 第35話グラドスの刻印 カルラ ・エイジ、南アメリカへ 第36話敵V-MAX発動 Dr.ニゾン ・V-MAXレッドパワー発動(×マンジェロ死亡) ガッシュランV-MAX 第37話エイジ対ル・カイン 新「紅のV-MAX」 ザカールV-MAX 第38話歪む宇宙[そら](Fin) 64「再会、我が師よ」 ※全く同名or原作再現が一定程度行われているシナリオを記載(「一定程度」の匙加減は完全に管理人の感覚に拠っています。ご了承下さい)。 ◆OVA(総集編集) 話名 主要新キャラクター 出来事メモ スパロボ対照表* 主要新メカ 第1巻 ACT-I エイジ1996 【2010/5視聴完了】・1~24話の総集編 第2巻 ACT-II ル・カイン1999 【2010/5視聴完了】・25~38話の総集編 第3巻 ACT-III 刻印2000 【2010/5視聴完了】(×カルラ死亡)(×グレスコ死亡)・ナスカ決戦・刻印発動 64「決死の突破作戦(前編)」64「決死の突破作戦(後編)」64「ゆがむ宇宙」64「それでもあきらめずに(前編)」64「それでもあきらめずに(後編)」64「クスコ絶対防衛線(前編)」64「クスコ絶対防衛線(後編)」J「たった一つの『冴えたやり方』?」J「憎悪の果て」GCXO「グラドスの刻印」GCXO「歪む宇宙」 ニューレイズナー ※全く同名or原作再現が一定程度行われているシナリオを記載(「一定程度」の匙加減は完全に管理人の感覚に拠っています。ご了承下さい)。 (参考)スパロボにおいて、上記以外で関連性の深いシナリオ ※シナリオ名が本作品の用語に由来するもの、または重大なオリジナル展開が発生するもの 作品 シナリオ名 備考 GCXO 死鬼隊の魔の手 新 死鬼隊ゴステロ死鬼隊の復讐